Intermission(ほんじつはおやすみ)~やまざくら~
バスのつり革にぶらさがりながら聞いた…切通の崖の側面にわきだした白い雲をそれぞれ見つめながら教えてもらった…
「『でっぱ』ってふざけていったりするのね」
ええっ、でっぱさんか…
しかしそのニックネームが全くにあっていない、実を欺こうとでもいうのかその呼称で…
琥珀色に滲む鮮紅色と濃い緑と山と谷を深く包み込んだままのひらききらない葉は、わた白色の花群れに見え隠れしておだやかにほほ笑む…それがやまざくら(^^
あれは少し気のおもいお出かけの帰途のバス… 子どものワタシの気を紛らわそうと差し出されたゆかいなきりふだだったのだろうな…
爽やかな山桜が咲いている…ことしも。