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歌うということの奥深さ

本格的にボーカルレッスンを受けるようになったのは数年前。

発声の奥深さを知る事になるのです。

私たちの身体は楽器です。

声帯、唇、舌、鼻、鼻腔、横隔膜・・・・あらゆる身体のパーツを繊細に動かすことによって、私たちは発声しています。

感覚的に行っている行為ですが、根本は物理です。

だから、口の中の舌の場所の変化一つでも、音が微妙に変わります。

これをマッスルメモリーと感覚に落とし込んで、音を奏でる・・・

とても奥が深く、とても面白い。

こうやって奥深く追求することが好きです。

現在はオンラインでボーカルレッスンを受けているのですが、

先生からたくさんの新しい視点をもらいます。

例えば、"You"という音について、以前先生から指摘がありました。

"oo"という発音が入っているのですが、先生の発声する音をどうやったら出すことができるのか?

音程としては同じでも、その音の種類が微妙に違う。

こういうパターンのとき、まず最初に私には先生の音と私の音の違いがあまり認識できていません。

そこで、先生は身体のパーツや感覚的表現を使って私に伝えます。

顎の位置、舌の形、息の方向・・・

先生の音を聴きながら、何度も練習をして、

日数が経ったある日、できるようになった!

という判断を頂いたら、なんとも不思議なもので、

前の音との違いが認識できるようになったりするのです。

これを感覚的に定着させるためには、何度も繰り返す必要があります。

そして、感覚的にその音が発声できるようになったとき、

歌っている際は、その音を知らない間に使いながら、

歌の表現に集中することができるというわけです。


また、ここから派生して思ったことがあります。

私たちは認識していないものを認識することができないということ。

誰かの意見に同意できない場合も、

この人は私には見えない何かを言おうとしているのかもしれない、

と想像してみると、見える世界が広がっていくのかもしれませんね。






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