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【創作】ラーメン味戦争4

じゅういちがつ みっか

きょうは、ようちえんのせんせいと、たくみくんと、ななちゃんとあそびました。
ゆきりごっこをしてあそびました。たのしかったです。


じゅういちがつ とおか

きょうは、ようちえんのみんなで、こうじょうけんがくにいきました。
ぼくたちのくにの、すごいこうじょうでした。いつもたべている、いえけいらーめんじゃなくて、ぜんぶおんなじあじ、おんなじりょうになるようにつくられていました。
でも、ここでつくられるいえけいらーめんは、かべのそとのひとに、くばられるそうです。
たべてみたいなとおもいました。


じゅういちがつ じゅうななにち

きょうは、ようちえんがおやすみでした。かべのそとからこうげきされたからです。
あぶないから、みんなはおうちにいるように、ってぼくたちのくにのえらいひとが、てれびでいっていました。
はやくみんなとあそびたいな。


じゅういちがつ にじゅうろくにち

せんしゅうから、しえるたあ、というところにかぞくでにげています。せんしゅうは、いどうがたいへんで、にっきがかけませんでした。
ぜんぶかべのそとのひとたちのせいです。
なんで、そんなことをするひとたちに、こうじょうでつくった、すごいいえけいらーめんを、たべさせるのか、わかりません。


じゅうにがつ みっか

かべのそとのひとのこうげきは、まだつづいてます。
しばらくは、おうちにかえれないそうです。
はやくかえりたいです。


じゅうにがつ とおか

きのう、たくみくんがしんじゃいました。
たくみくんと、たくみくんのかぞくが、ひなんした、しえるたあが、かべのそとのひとのこうげきでこわれたからです。
かべのそとのひとたちがゆるせません。
はやく、せあぶらばくだんで、しんじゃえばいいのにとおもいました。
たくみくんにあえないのが、かなしいです。


じゅうにがつ じゅうななにち

しえるたあに、あたらしいひとがきました。にしくのひとがきました。
たくみくんたちみたいに、かべのそとのひとたちにこうげきされて、にげてきました。
かわいそうだとおもいました。でも、ことばづかいがへんなところが、ふしぎだなとおもいました。


じゅうにがつ にじゅうよんにち

もうすぐ、おしょうがつです。
きょうは、くりすます、というおまつりだと、せんしゅうあたらしくきたひとがいってました。
ぼくが、そんなおまつりはしらない、といったら、かなしそうなかおをしていました。
それから、おしょうがつになったら、きっとらくになる、とそのひとがいっていました。
ことしも、おしょつがつの、とくべつないえけいらーめんがたべられそうなので、うれしいです。


じゅうにがつ さんじゅういちにち

あたらしくきたひとが、いなくなりました。
おとなのひとたちが、あわててさがしました。
でも、あたらしいひとは、みつかりませんでした。
もしかしたら、ちがうしえるたあに、いどうするかもしれない、とおとうさんがいっていました。
あしたは、おしょうがつです。


―イエケイ連邦 中央区 634番シェルター内 遺留品より



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