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そうだ オンライン演劇 打とう。

この記事は、某CMの「そうだ、京都に行こう」くらいのノリでオンライン演劇プロジェクトを始めた演劇好きの学生が、その奥深さに気づいていく様を語ったものです。

自己紹介

私はミュージカルサークルEMに所属しているごくありふれた学生だ。
演劇とは中学の部活で出会って以来、かれこれ10年目の付き合いになる。

最初は小学生の学芸会で主役(パコと魔法の絵本の偏屈爺さん大貫役だった懐かしい)が楽しい。
中高では、自己表現できる演技って楽しい、演劇はチームプレイ、いかに他人と信頼関係を結んでものづくりができるかが勝負、楽しい。
大学では、金はかかるし客は集まらないけど、ちっぽけでも私は1アーティスト1クリエイターとして世界に発信している、楽しい。

楽しい続きで大学3年を迎え、当然演劇の道を進もうとした時に気づいた。私、この道は違うなってなって就職活動をしだしたお話はまた別の機会に。

もうそろそろ長かったお前との付き合いも終わりか、、、と惜しんでいた時に起きた事態は想像を絶するものだった。

劇場閉鎖

私が演劇を切り離す前に、演劇に私が切り離されてしまった、そんな感覚に陥った瞬間だった。

やはり演劇は運命の相手なのか!?

オンライン演劇を打とうと思い立ったのは背景はモハが書いた通り、同期でオンライン飲みをしていた時だった。
ちょうどその日は2つのオンライン演劇を見たあと。私にとって初めてのオンライン演劇観劇だった。
劇団ロロ『ちかくに2つのたのしい窓』劇団テレワーク『最高のテレワークマナー』

いつもの音響照明美術はない、そもそも劇場というものがない。観客と役者は違う空間にいる。
というか映像を通してしまった時点で演劇の醍醐味は全て消え失せてしまうではないか。
そう思っていた私が、オンライン演劇がれっきとした演劇であると認めることになった日になった。
どうしてそう思うことができたのか、それはもちろん考えた。そこで見えてきた私の演劇論はこちら

一瞬のうちにオンライン演劇の虜となった私はどんな団体がオンライン演劇をしているのか調べた。
そこで気づいたことがある。

オンライン演劇、映像畑の人間が多い。

やはり映像という世界は素人には難しいからであろうか(これは演劇という世界もまた同じことだと思うが)。
彼らがなぜ「演劇」という名称を使っているのかはわからないけど。

そこで、一演劇人を自称する私は当然こう思ったのだ。

演劇畑の人間だからこそできるオンライン演劇がしたい
(というかもはや演劇人だからこそできるオンライン演劇こそオンライン「演劇」なのではないかという気もしている)


オンライン演劇の今後の展望

オンライン演劇はわざわざ劇場に赴く必要もなく、チケット代もない(投げ銭制度などはある)。作る側も大きな仕掛けは必要ない(というよりむしろ向いていない)のでコストがかからない。
これは、とにかく金がかかり人が集まらない演劇界隈にとってはある種の革命であるとも思われる。とあるオンライン演劇のチャット欄に初めて演劇を観たという人が現れて感激した。(観劇だけにね)
既存の団体がオンライン演劇をすることで「この人たちの演技、生でもみてみたいな、劇場行ってみよっかな」と思う人間が増えれば演劇人口の増加にも繋がるかもしれない。私は普段、制作セクションとして集客や予算を考えることをしているが、オンライン演劇なんていう宣伝方法があるなんて思いもしなかった。
こんな儲け話あるか。苦しいけど潰れるな、生き延びるんだ、演劇団体!

おわりに

ここまではあくまでオンライン演劇の観客として考察してきたことなので、実際にZoom演劇をうつ側になった時の苦労や考え方の変化の可能性は全く考えていない。むしろ実際作る側になって気づくことがたくさんあるだろうから今からワクワクしている。
「演劇人だからこそできるオンライン演劇はなんなのか」「そもそも演劇とはなんなのか」を演劇人の皆さんと探求していきたい。そして従来の活動ができない演劇団体の希望になる公演を作りたい。
ちなみにnoteを書いている現在は1回目の稽古を終えたところだ。
今の心境?正直ワクワクが抑えきれないです、みんなボタン一つで観に来てね。

公演概要

ミュージカルサークルEM 試作公演『(ある・非・日常)の出来事』
主宰 松橋百葉 / 作・演出 高橋宙

日程・開演時間
4月29(水)21:00~(公演時間は約20分を予定しています)

配信ツール
YouTube Live(無料配信)



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