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閉鎖病棟を退院した頃の振り返り | 統合失調症


(以下は退院した頃に書いたもの)



精神病院の閉鎖病棟から退院した今の大きな症状は、音に対する過敏さが残っていること。

陽性症状の被害妄想や、監視されているような感覚はもうない。

でも、小さな物音が耳元で聞こえるように感じる時があって、それが気になってなかなか夜眠れなかったりする。
外に出かけた時にバスや電車に乗ると、エンジンの音などがとても大きく聞こえる。

これはだんだんと慣れていくらしい。
薬を増やすとしても、日中の眠気などの副作用があるから、音への過敏性を和らげることをどれくらい優先するのかを考えないといけないらしい。

もう一つ気づいたのが、入院した頃から気持ちが沈んでいることが多くなったこと。

統合失調症には、妄想や幻聴などの陽性症状のほかに、意欲の低下・感情表現が乏しくなる・自分の世界に閉じこもるなどの陰性症状がある。

今の状態が陰性症状なのかはよくわからないけれど、(陰性症状というのは、もっと一日中動けないくらいの重いものをいうようなイメージがある…)統合失調症になる以前は、もっと能天気に楽しく日々を過ごしていたような気がする。

趣味を楽しんだり、ゲームをしたり、配信を見たり……そういう時はわくわくした気持ちや楽しさを感じていたのに、どこか冷静になってしまう自分がいる。

前だったら楽しいと感じていたことを改めてやってみると、あれ、そんなに楽しくないなと思ったりする。

入院していた頃はできなかったことも、退院した今なら自由になんでもできるし、何時でも出かけられる。それなのに、朝起きた瞬間だるさを感じて何もしたくなくなってしまう。

たまに、今私は何をしてるんだろう、何か意味があるのかなと考えだしてしまう。どうせ自分なんて何もうまくいかないんじゃないかと暗い気持ちになる。

今は療養期間だから、無理せずに休みながら少しずつリハビリをしていくのが大事なんだとわかってはいるけれど、焦りがある。

リハビリはデイケアから始めて、次に作業所へとステップアップしていくと聞いたが、それはどれくらい長い道のりなのだろうか。

自分はどこまで元のような生活に戻るのだろうか。働けるのか。知り合いや友人は普通に働いているのに、自分は…とつい比べてしまう。

表情を動かすことも減って、たまに笑った時、自分で今久しぶりに笑ったなぁと思う。
この先、前みたいに楽しく感じられるようになっていくのだろうか。たぶん、あまり暗いことを考えすぎない方がいいんだろうな。

毎日ここまで暗い気持ちになっているわけではないが、前よりも気分が沈みがちだ。なるべく楽しいことに集中し、その日の良かったことに目を向けながら日々を過ごしたいと思う。



最後に、入院し始めた頃からよく聞いていた曲のメモを🗒️

ボーカロイドばかり聞いていた。気分が落ちている時は、人の歌声よりボーカロイドの歌声を聴きたくなったりする。

(n-buna 『花と水飴、最終電車』より)
・始発とカフカ
・ウミユリ海底譚
・昼青
・ヒグレギ

ほか
・paranoia
・334人の敵 
・深海シティーアンダーグラウンド
・異星にいこうね



以上が、退院した頃に書き残していた文章。

改めて読んでみると、そこそこ気分が落ちていたようだ。退院して1ヶ月以上経った今では、前よりも気持ちは明るくなった気がする。

やはり入院中はWi-Fiもなかったから、長い間あまり娯楽に触れていなかったことも気分が沈んだ理由の一つだと思う。

今は自宅でのんびりリラックスできるので、前よりも音が気になることも減った。さすがに街中へ行くと、音が大きくてやや疲れる感覚はあるけれど、前よりもだいぶ良くなっていると思う。

退院してから友人たちと会えたことが自分にとって一番よかったことかもしれない。
友人と会ってたくさん話すことができて、ほっとした。それでだいぶ心が軽くなった。

ただ、前よりも集中力が落ちたことや疲れやすくなっていることにも気づいた。
1日家にいるだけでもなぜか疲れていて、12時間くらい寝てしまう日が多い。

たまに外に出て数千歩くらい歩くたびに足が疲れてしまうけれど、これからも少しずつ外出を増やして体力をつけていきたい。

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