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退院した後、通う場所を探して見学に行くまでの振り返り

今年の夏に統合失調症を発症して、精神病院の閉鎖病棟に入院してから約2ヶ月。先日ようやく退院したところ。

その後、どこかに通うことで生活リズムを整えたくて、通う場所を探すことになった。

候補は近所にある地域活動支援センターと、デイケア。デイケアの場合は、普段通っている精神科・心療内科にはデイケアはないのでまた別の他クリニックになる。

以下、見学までの流れと所感を振り返る。


1、 保健師の方との面談


まず初めに、退院してすぐに地域の保健師の方と顔合わせをした。
実は、入院している間に病院にいたソーシャルワーカーの方を通じて、自分の地元の保健師さんに連絡をとってもらっていた。そして、退院してすぐに保健師の方にこちらから連絡をして面談をしてもらった。

実際に会ってみると、保健師の方は私のために色々な印刷物を用意してくれていた。
それらの印刷物について教えてもらう前に、これからのざっくりした流れを説明してもらった。保健師さんが説明してくれた将来設計図は、以下のようなものだった。

①退院した後は、まずはデイケアに通い生活リズムを整える。
②地域活動支援センターに通い、日中もどこかに通えるくらいの体力をつける。
③就労継続支援B型の通所を週1日〜2日ほど追加する。
④就労継続支援A型に通う。ただし、その場合は週5日などフルタイムの勤務に近くなる。でも、一般就労と比べると障害に関する配慮があるので働きやすさはある。
⑤就労移行支援に通う。最終的に障害者雇用を目指す。

聞いた時は、正直なところ慎重でずいぶん長期的な計画だと思った。

ただ、退院した今はかなり回復しているけれど、やはり少しでもストレスがかかるとまた再発する危険性がある。だから、ゆっくりと休むことをまずは優先すべきなのだろうなと思った。

その後、近所にある地域活動支援センターや、自宅から近いデイケア、就労継続支援B型の作業所などのパンフレットを見せてもらった。

入院中のソーシャルワーカーさんに聞いた情報よりもたくさんの施設やサービスがあって、さすが地元の保健師さんだなあと思った。


2、 地域活動支援センター見学


後日、保健師の方と日程調整をして、自宅から一番近いところの地域活動支援センターの見学に行くことになった。

地域活動支援センターとは、障害者が日中に通う場所や様々な活動、地域社会とのつながりを提供する福祉施設のこと。

https://www.mhlw.go.jp/content/001084415.pdf

I型・Ⅱ型・Ⅲ型と種類が分かれているらしい。
私が見学に行ったところは、精神保健福祉士の方がいて、日中の活動のほかに相談事業も同時に行っていた。

精神病院を退院した後、どこにも出かける気が起きずに引きこもりになってしまうこともある。そういう人のために、地域の人とつながる機会を得られる場所らしい。

実際に行ってみると、その日の利用者の方は数人だった。穏やかに利用者同士で会話している人たちや、軽い運動をしている人たちがいた。

ただし、日中にプログラムなどの活動が設けられているのは週に1日程度で、その他は各々好きに過ごしているようだった。

登録料が100円程度と安いので仕方ないのかもしれないが、日中の活動場所を探している私にとっては、出かけた先で雑談するだけというのは少し物足りなく感じてしまった。

地域活動支援センターの良さは、地域内であれば複数のセンターに登録することができることらしい。
掛け持ちでいくつかのセンターに登録して、行きたいプログラムに合わせて、日によって行き先を変える利用者の方が多いとのことだった。

利用者の方と人間関係ができたりするのは心身の健康にもいいかもしれないなと思った。

ただ、やはり私個人の性格として、何をしても自由というよりは何かプログラムなどやることが決まっている方が気が楽だったので、地域活動支援センターの登録は見送ることにした。


3、 他クリニックのデイケア見学

デイケアについてもいくつかパンフレットをもらったのだが、そもそも自宅から数十分で通えるデイケア自体がかなり少なかった。

さすがに1時間もかけて朝からデイケアに通える気はしなかったので、なるべく30分〜1時間以内で通える範囲を条件にデイケアの候補を絞った。

そしてホームページを見ながら、活動内容の豊富さや何かしらの創作活動が多少あるところを選んだ。
私自身、創作系の活動が好きだから、そういうプログラムがあった方が楽しく通えると思ったからだ。

結果、見学したいところを一つ決めて、保健師の方に連絡して見学の日程を調整してもらった。

見学の日には、創作活動のプログラムを体験させてもらった。デイケアは地域活動支援センターとは違って医療なので、心理士の方や看護師の方がいる。
地域活動支援センターとは違って、医療のプロがいることでなんだか雰囲気の温かさを感じた。

実際にプログラムを体験してみて、やはりプログラムがきちんと決まっている方がいいなと思ったので、そこのデイケアに通うことに決めた。

そこに決めたといっても、今通っているクリニックの先生にまず紹介状を書いてもらわなくてはならないので、実際に通い始めるのは2025年からになる。

紹介状をもらったら、デイケアのある病院で1日かけて面談をするそうだ。

実際に通うまではまだ時間がかかる。それまでしばらくは自分にとって休息の時間として、冬休みを楽しむことにした。

4、 まとめ

退院した後に通うところを調べたり、見学の日程を調整をして実際に見学に行ったりするまで、それだけでかなり時間がかかった。行くところを決めるまでにはだいたい1ヶ月くらいかかった。

さらに、デイケアに通い始めるにはさらに紹介状をもらうために時間がかかる。

保健師の方にこれからの大まかな方向性を説明してもらったときにも思ったが、こういうことにはとにかく時間がかかるようだ。

自分自身、急げるほどの体力も気力もないのでゆっくりやるのがいいのだろうと思う。
あまり焦ってはいない。自分のペースで、着実にできることをやっていけたらいいと思っている。

ただし、保健師の説明してくれた通りに進むとは限らないだろうなとは思った。
地域活動支援センターで見学したときに、面談してくれた方には「あなたはB型には通わないかもしれないけど…」と言われたのだ。
確かに、入院した頃まではかなり大変だったけれど、今はかなり回復している。B型には通わずにA型に就職を目指すか、あるいは就労移行支援に通うことになるかもしれない。

これからのことはどうなるかはわからないが、ひとまず早寝早起きを心がけて、時々外に出かけて数千歩は歩くことを目指しつつ、ゆっくりと時間を過ごしていきたい。

統合失調症になるまで、とにかく無理をして頑張ってきたので、やっと自分に休み時間をあげるような感覚で、これを機に好きなことを思いきり楽しんでもいいのではないかと思っている。



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