今までのキャリアストーリー 2022
個人に対してコーチングを提供している坂口佳世です。”ぐっち”と呼ばれています。このnoteでは、私のキャリアストーリーを簡単にご紹介します。
新卒懸命に働く期
福岡の大学を卒業後、株式会社リクルートに入社。熊本支社でリクナビ・リクナビNEXTの法人営業を担当。「誰よりもたくさん電話をかけて、誰よりも多く商談をするんだ!」と鼻息荒く、休日返上、深夜0時までがむしゃらに若さのみを頼り頑張った。でも体は正直で、あるとき体調がおかしくなった。「子宮に炎症ができていますよ」「お薬出しましょうか?寝れますか?」という医師の診断を聞き、「男性に負けないってなんだ?男性と女性に生物的な差はある。男に負けないように働くって一体どういうことだ?」私はなんのためにここで働くのだろう…とよくわからなくなる。同時に”出来ない自分”にも気づく…。人生どん詰まりの中、働き方・生き方を 180度転換してみたくなり、幼い頃からの夢だったジュエリー職人になるんだ!と思い切って退社。スーツを全部捨てた。
ジュエリーブランド成功を目指して奮闘する期
実家に戻って、探し出したジュエリーの先生の教室で、オリジナルブランドを目指し制作を学ぶ。ジュエリー制作の資金作りのため、コールセンターでアルバイトをする。受注窓口として、電話による注文受付、商品提案、操作説明をする。発生したクレームはひたすら聴き続けると不思議と解消する面白さに目覚め、聴くことによって、人は自然と変化するのでは?と思い始める。アルバイトで稼いだお金でプラチナや金の地金を買い、ダイヤやルビーの石を買い、カフェやスタジオを借りて、受注販売会を企画して、作った指輪などを展示販売する。その時、一眼レフカメラとMacを買って、WEB制作やフライヤーを自分でつくる。ジュエリー制作以外誰に習うこともなく、独学で試行錯誤でやり始める。「ジュエリーデザイナー」として「雑誌装苑」に掲載されることを夢見ながら奮闘するも、現実はそんなに甘くなく、行き詰まりを感じながら資金も気力も尽きてきたころ、つき合って8年目の彼氏(現在の夫)と結婚と同時に退職し、東京へ。
創業者に惹かれて小売業期
ようやく手に入れた結婚生活を満喫したい気持ちと、自分の実力を思い知って打ちのめされた初めての東京新婚生活を2週間過ごすも、やはり働きたいと思う。ジュエリー制作から少し距離を置きたいと思いながらも、もしかしたら「ジュエリーを卸売できるかもしれない」という下心を持って、家から近くて通勤しやすいことと、創業者の理念に共感し、小売店の店舗スタッフとして勤務。副店長や地方行政担当として、店舗管理と商品バイヤー、地方行政の調整に走り回る。創業3年目のベンチャー企業の創業者のすぐそばで新しい仕事が生まれていくスピード感や、常に面白いものを産みだそうと挑戦し続ける様に惹かれ、日本各地を出張して美味しいものを見つけてくる仕事に夢中で働く。ちなみにジュエリー卸の下心は叶い、2度、系列店舗で制作受注会をさせていただいた。小売店という正社員やアルバイト・パートなど働く動機が様々なスタッフが同じチームで働くなかで、どうすれば個人の可能性がもっと広がるだろうか、どんな関わりがいいのかいつも考えていた。ちなみに、年間を通して一番テンションが上がった仕事は、周年祭という店舗のお客様感謝祭。数回責任者を立候補して、鰹節職人や醤油博士を店舗に招いて、ワークショップなどを開催した。ベンチやポールを適切なタイミングで設置したり、館内放送でアナウンスをしたり、レジでお客様をイベントに誘導させる技術はかなり高い。
出産育休・独立期
出張や終電ギリギリまでの売りが替えなど、肉体的にハードでありつつも、チームで手探りで作り上げる感覚が学祭のようで楽しく、夢中で働きながらも、母親になりたいと強く願う。しかし、なかなか授からず、念願の妊娠をするも8週で流産。2ヶ月近く落ち込むも、信頼できる人に少しづつ話を聴いてもらい復活。その後長女を妊娠、出産。育休時に友人・同僚が自宅にやってきて、転職・恋愛・キャリアなど様々な愚痴や不満・相談をして帰って聴く。ゆっくり話を聴くとスッキリして帰っていくけれど、わたしはただのゴミ箱にしかなれていないことに虚しさを募らせる。さらに自分自身も聴くことがとても疲れる。もっと専門的に話を聴く力を学ぶと関わり方が変わってくるのでは?と、システムコーチ(ORSCC)の夫に勧められ、なんとなくCTI Japanでコーアクティブコーチングを学ぶ。コーチングという不思議な力に魅了され、2度目の育休時にCPCC®︎というコーチングの資格を取得を目指す。さあ!復職だ!と勢い勇んで「退職率減少のため社内コーチング」を提案するも時期早々であえなく却下。数日落ち込み、自らもコーチングを受け、元の販売スタッフとして働くよりも、もっとコーチングをしたい、たくさんの人の可能性に携わりたい!と退職を決意。保育園の兼ね合いで、個人事業主となり、フリーランスのコーチとして独立。
今・現在
CPCC®︎とACCというコーチング資格を取得し、フリーのコーチをしている。社内コーチとして、元の職場の働く環境改善をするためにコーチングを学んだけれど、退職・独立により、0からコーチングの仕事を自分で作るという背水の陣ながら、法人営業による新規開拓の根性、ジュエリー制作で学んだいろんな制作物を作るスキル、接客業で磨いたどんな人とも仲良くなるスキル…など今までの全てを集結して、仲間をつくり一つずつ仕事を作っている。様々な発信を通して、少しづつ「ぐっちのコーチングを受けたい」という方とのご縁を紡ぎ、少数ながら長く深い信頼関係を築いたコーチングを心がける。さらに、長い期間をかけて少しづつ知り合いの方に小売店向けのチーム力UP のワークショップや1on1による小売店向けの支援などを始めている。コーチングのコの字も知らない人に、コーチングを届けるべく「SHABEL」というワークショップチームを作ったり、バースレビューの会を定期開催したり、メルマガを発行したり、何も後ろ盾がないからこそ思い切り好きなことができるというメリットを最大に活用して、コツコツ奮闘している。
これが坂口佳世のキャリアストーリー。
決して何か一つを極めてきた輝かしいキャリアではない。それがコンプレックスで隠したり悩んだことも沢山ある。でも最近ようやく受け入れられるようになってきた。
でもある人に、
どんな時も働くことを辞めるという選択肢がない人だね。
自分で仕事を作り出す人だね。
その時その時で一番いい方法を探そうときてきたキャリアだね。
そう言ってもらえて、私の今までを認められた気がする。こんなキャリアストーリーを経てきた私だからこそ、伴走できることがあると思う。どんなキャリアも生き方も、特徴であり武器だと思う。
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