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自信と怯えは6:4ぐらいが丁度いい

突然ですが、中学生くらいからずっと草彅剛さんのファンで、コーチで彫金作家のぐっちです。

今日はちょっとSMAP / 新しい地図への愛コーチだからこそ響いた視点を合わせて話してみたい。私が草彅剛さんを語ることは大変大変おこがましいけれども、それでも語りたいほど素敵すぎて燃えている。

きっと日本中の人が見ているだろうと信じて疑わない、月に一度、第一日曜日のABEMAレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』という番組がある。つい先日の5月2日に放送された#38の中で、立川志らくさんとのホンネトークが、草彅剛ファンであり、SMAP /新しい地図ファンであり、コーチである私の心を揺さぶった。

数多くのファンの心を揺さぶった話が多々あって、それを全て語ると長くなるのでネットで検索いただくとして、わざわざnoteで書きたいと思ったことは、自信と怯えについてだ。

日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞して、日本を代表する俳優の草彅剛さんや、数々のバラエティーや司会、SMAPのコンサートを演出する一流の一流の香取慎吾さんが、揃って、芝居に対していつも自信はないですね。と断言している。鳥肌がたった。

そうか。こういう人を一流というのかと。大好きな彼らから学ぶことが多すぎて、コーチとして、これは絶対に大切なことだ、これはすごい話だ!と流してしまうことができず、大切な部分を文字起こししたから、まずぜひ読んでほしい。

あと無料で見れる期間は24時間ぐらいなので、間に合えば見てほしいのが本音だけど・・・
【※ミッドナイトスワンの役作りに関する流れから※敬称略】
立川志らく>ミッドナイトスワンのあのジェンダーに悩む役は〜(中略)あれは自分の中にあるんですか?

草彅>監督さんが引き出してくれたんでしょうね。自分とはちょっとほど遠い感情や役の気がしたけど、やっぱり自分のなかに。そう考えると全部自分なのかなって。役とかって。自分の中にないものは演じきれないというか。自分でも気付かないけど、そういう気持ちとか感情とかあるんだなということにみなさんが引き出してくれるというか

立川志らく>幼稚な質問をすると、なんでああゆう芝居ができるですか?普通に。それは、自信?自信がどっかに。なんでもできちゃうっていう自信

草彅自信はないですね。基本的に。大丈夫かなっていつも思ってて。

香取自信ないですね

立川志らく>自信がないってどのくらい自信がない?

草彅なんかいつもちゃんとできるかなっていうかなんか長くやってればいいっていうものじゃないと思うんですよね。芸とか。お芝居とかって。経験じゃないなっていうところがあって。例えば前の作品がちゃんとできて、良くても次はまた違う役だったりとか。だから別に前できても今回できるかどうかなんて保証って全くないから。そう思うんですよね。

志らく>自信がないって聞いて、ものすごい・・・。これ私の持論なんですけど、芸事って自信と怯えのバランスがものすごく大事だと。それは自分が好きな、師匠もそうだし、他の諸先輩方をみていて思ったのが、あと、嫌いな人も当然いるわけですよ。嫌いな人って何かって言うと、スターでも嫌いな場合、10割自信満々。ものすごく鼻につく。なんかスターなんだけど、この人あんま好きじゃないなというのは、そこに怯えがほとんどない。で、10割全部怯えだとこれはもう問題外ですよね。素人ですよね。これが五分五分なのか、ちょっと自信が、プロだから自信が6、怯えが4ぐらいのバランスがすごく魅力的なのかなと。談志なんかも、あれだけ堂々と落語をやっていてウケないとね、凹むんですよ。途中でセリフを間違えちゃっても平気で、客に向かってセリフを間違えたら、俺のドキュメンタリーだと思って諦めろって言ってそういう誤魔化しかたをする。そうだけど、凹み方は半端ない。ベロベロに酔っ払って、家かえって、おかみさんに自分の女房に、「パパどうしたの?」って。パパって呼ばれてたんだけど。「今日ウケなかったの・・・」って言った時には、びっくりしたぐらい。そういう弱さがある。あぁ、全然自信ないってきいて、あぁやっぱりそれが魅力なんだなっと、すごく思いましたね。

香取経験値で補える部分もあるんですけど、やったことあるからって。カメラの動きだったりとか、自分のお芝居の所作だったりしても。でもやっぱり本番!っていう一発の中で出す時に、思っていたところまで到達していない、そこのゴールがどこかわからないんだけど、でも周りの人はすごく今よかったよって言ってくれてもまだどっか、うーんもうちょっとできたのかなっていうのが、自信がないというところの一つかもしれない。

お読みいただけましたか?すごくないですか?
私はこれを聞いた時いろんなことが頭を駆け巡りました。

私自身はコーチングと彫金にどう向き合えているか

もうできる。できてる。わかってるって、自信を持っていることはないか?自分の力を根拠なく過信してはいないか。過信どころか、勘違いしてるんじゃないか?そんな油断、過信、甘えがあるんじゃないか?あの、つよぽんが、芝居において自信なんて全くない、いつも次うまく行く保証なんてないだって思って新しい新鮮な気持ちで次に臨んでいるだぞ。あんたごときが、自信もってないか?
仮に今回“いいコーチングセッションだったな”ということがあったとしても、だから私できるなんて絶対思っちゃいけないんだ。あの草彅剛さんが言っている。「経験じゃないなっていうところがあって。例えば前の作品がちゃんとできて、良くても次はまた違う役だったりとか。だから別に前できても今回できるかどうかなんて保証って全くないから。そう思うんですよね。」この姿勢が彼をいつまでも魅力的にしていて、だから私は20年近くファンであり続けてるんだって。コーチングセッションとお芝居を同じにしていいのかわからないけど、どちらも一発のナマモノだからこそ、一回うまくいったからって、次もうまくいく保証なんて何もないんだぞ。
とはいえ、怯え10は素人なんだ。自分の努力と勉強と積み上げてきた経験による自信が6ぐらいちゃんとあって、そこに常に「大丈夫かな、できるかな」という怯えが 4ある。その6と4の両方があってバランスが整うんだ。シーソーみたいに、真っ直ぐになろうと、ちょっとオットットとバランスをとろうとしていること姿がきっと人間的な魅力につながるだと。そういう人でありたい!
慎吾ちゃんが言っている。「経験値で補える部分もあるんですけど、やったことあるからって。カメラの動きだったりとか、自分のお芝居の所作だったりしても。でもやっぱり本番!っていう一発の中で出す時に、思っていたところまで到達していない」そうなのよ。彼ほどの大ベテランで経験豊富でどんな舞台もこなしてきた彼ほどでも、「経験値で補える部分があるけど、いざ本番で一発で出すとなると、到達していないんだ…」って自分を冷静に捉えられるだ。慎吾ちゃんに比べたら生まれたばかりのような私が経験値で補えるものなんてまだまだ圧倒的に足りないんだから、過信してはいけないし、仮に経験値で補えた部分があったとしても、本番一発にかける怯えは常にピリッとした緊張感として持っていないといけない。過信するな!私!

そんなメッセージを受け取った。これはもう、SMAPファンだとか、新しい地図のNAKAMAだとか関係ない。全ての何かを極めようとする方にこの話を知ってもらって語り合いたい。

そうだよねー!わかるよー!大事だよね、そうだよねー!

今いろんな挑戦というか、チャレンジというか、まさに新しい道をよくわからない不安とともに歩いている私にとって、この10分程度の会話はすごくすごく響いた。もう心の鐘がガンガンになっていた。これは聞き逃してはいけない。大切にしないといけないつよぽんからのメッセージだと思って、胸に染み込ませるためにnoteしてみた。

私は先日「妙に自信を持っていた」それがすごく良くなかった。よくなかったことはわかっているだけど、じゃあそれをどうぶち壊していいだ・・・どうしたらいいんだ・・・と目に見えなくてよくわからない壁にぶち当たっている。だからこそ、この言葉がヒントになるんじゃないかと噛み締めている。

みなさんはどうだろう。ぜひ自信と怯えについて、皆さんと語り合いたい。
ちなみに、立川志らくさんの考え方も素敵だなと思い、落語にも興味津々だ。実は、この話の続きで落語話も興味深かったので、また落語について書いてみたい。

今日も読んでくれてありがとうございます!

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