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あきらめたら本当に試合は終了なのか?「諦め」の本当の意味を探るPodcastのはなし
最近、「人の諦めを聴くのが大好きです」と自己紹介で語ることが多くなりました。「あきらめラジオ」のナビゲーター、坂口佳世です。
プロコーチとして1200時間以上、人の話を聴き、2023年からライフワークとして『あきらめ』を聴く活動を続けています。
2023年10月からX(Twitter)のスペースでおよそ100人の諦めを聴いてきたのですが、皆さんの「あきらめ話」をもっと丁寧に扱うために、2025年1月からSpotifyで配信することにしました。
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なぜ諦めを聴くのか?
「コーチ」と言えば、多くの人が『諦めずにもう一歩踏み出そう!』というメッセージを思い浮かべるでしょう。自己紹介で、「あきらめラジオをやっています」というと、ちょっと不思議そうな顔をされます。
なんで諦め?願いや希望を語るほうがコーチらしくない?
そんな反応をよくいただきます。なぜ、願いや希望ではなく、諦めなのか…。それは、「本当に、人生は諦めたら試合終了なのか?」と思うからです。
本当に、あきらめたら試合終了なのか?
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スラムダンクの安西先生の名言「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」。私もこの言葉を胸に、何度も諦めてたまるか!と歯を食いしばった体験がありますし、諦めずにやり続けること大切さはよくわかります。
バスケットの試合なら、確かに「あきらめたら試合終了」です。でも、人生はどうでしょう?本当に、諦めたらそこで終わりなのでしょうか?
100年にわたる人生は、「諦めるか、諦めないか」という単純な二択で分類はできず「諦める」の奥には、複雑な感情があって、悔しさや安堵、覚悟や希望もあって、その美しく感情が「諦めてはいけない」という言葉で全てネガティブなものだとまとめられていないだろうか?と思うのです。
諦めるの語源は、明らかにする
「諦」という字には「真理を明らかにする」という意味があります。本来の「諦める」とは、ただ断念するのではなく、納得の上で手放す——実はそんな前向きな行為なのです。
人が何かを諦めるという感情は、愛おしく、美しく、慈しむべき宝物だと、わたしはそんな見方をしています。だから、もっと丁寧に「諦めの奥にある感情」をつまびらかにしたら、何が生まれるのか?と興味がわいてくるのです。
「諦めてはいけない」と、知らず知らずのうちに自分を縛ってはいないか?
何かを手放したからこそ、開けた道があったのではないか?
今、握りしめているものは、本当に手放せない大切なものなのか?
諦めてしまった自分を、愛せずに苦しんでいないか?
気づかぬうちに何かを諦め、実は立ち止まってはいないか?
「諦め」の中にこそ宝物が埋まっている。この前提を持って、まだ見ぬ宝物を発掘したくて、"あきらめラジオ"を続けています。
Spotify版・あきらめラジオ 5つの進化ポイント
「諦め」に魅了されている話を書きましたが、XのスペースからSpotifyへ引っ越すに伴い、く5つ進化させてみました。
1. 編集による聴きやすさの向上
生配信のスペースでは、編集なしでリアルな対話をそのまま公開していましたが、対話から「作品」に進化させてクオリティを向上させるため細かい間を調整するだけ編集しています。
2.30分に凝縮して聴きやすい時間設定
スペースでは60分ほどあった配信時間を、Spotifyでは30分前後とし、洗濯や食器洗い、通勤時間などの日常のすき間時間で気軽に聴けるようにしました。
3. 耳に心地よい音を届けるためのこだわり
長時間あなたの耳元でお話しするからこそ、音質にこだわりました。SHUREのマイクを導入し、クリアでまろやかな声でお届けしています。
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4. ゲストの紹介リレー(テレフォンショッキング方式)
ゲストは「笑っていいとも!」のテレフォンショッキング方式でご紹介いただいています。次の方をご指名いただくことで、新たなつながりや思いがけない「諦め」に出会えることを楽しみにしています。
5. 毎週火曜日お昼12時の定期配信
「徹子の部屋」のように、毎週火曜日のお昼12時に配信しています。お昼ご飯のお供に、ほっと一息つきながら楽しんでください。
職業、コーチとしてのストレッチと挑戦
「あきらめを聴く」ことには喜びがある一方で、これは大きな挑戦でもあります。
「あなたのあきらめは何ですか?」と尋ねることは、かなり繊細な心の話を引き出すことです。初めましての方に対して、いきなり大切な話を聴くのですから、私にとって大きなチャレンジであり、とても多くの学びの機会だと感じてます。
さらに「あきらめラジオ」はインタビューというよりも、コーチングに近いので、聴く時の在り方や問いの精度が世に晒されることになります。これは仕事の上でもかなりヒリヒリします。2023年の始めたところからずっとヒリヒリしています。
編集作業を通じて、自分の声を何度も聴くのもまたチャレンジです。聴き方・話し方の癖、言葉遣いの癖、よく使ってしまう問いにも気づくこと多々あって、これはまさに自分にとっての「痺れるトレーニング」だと思っています。
「あきらめ」を聞き続ける理由
編集に夢中になり、睡眠不足になっても、自分の声を聴き直すたびに冷や汗をかいても——それでも「あきらめ」を聴き続けたい。
それは、「諦めに気づき、手放し、アートに生きる人を応援する」という、自分が最も大切にしたいことの核心にあるからです。コーチング、プロデュース、セルフデザインプログラムROOTSの企画・開発、「あきらめラジオ」。すべてが、この言葉を一貫して表現する活動です。
聴けば聴くほど、もっと聴きたくなる。そんなループに、私は夢中です。
聴いてくださる皆さんが、何かを感じ、何かが終わり、何かが始まることを願って、「あきらめ」を集めていきたいと思います。
ぜひ、あなたも「あきらめ」にもそっと耳を傾けてみませんか?
Spotifyでお待ちしています。
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