4000冊の絵本の中から #02〜おねいちゃん編
大きな本棚のある家、坂口家。そんな我が家からお届けするおすすめ絵本第二弾は、おねいちゃん編
※ちなみに第一弾は、シンプル編
04:ねぇだっこして 竹下文子・文 田中清代・絵
昔から住んでいた猫ちゃんのもとに、赤ちゃんがやってきた。大好きなお母さんを赤ちゃんに取られてしまって、猫ちゃん目線で「ねぇだっこしてよー」という。お母さん甘えたいのに、まだ何もできない赤ちゃんがいるから必死で我慢している猫ちゃん。妹ができたおねいちゃんにぴったりの本で、おねいちゃんお気持ちを猫ちゃんが代弁してくれます。
一人で顔も洗えないし、ミルクも飲めない赤ちゃん。でも私はもうおねいさんだからいろんなことができるようになったけどさ。赤ちゃんはとっても可愛いから好きだけどさ、私だってだっこしてほしいな〜という猫目線の言葉がとても愛おしい。
娘がまだ一人っ子の時から、おねいちゃんになる直前、そして赤ちゃんがやってきてから、といろんなシーンで読んでいますが、何度読んでも、猫ちゃんのなんともいえない気持ちに温かい気持ちにさせてくれる素敵な絵本です。
05:ちょっとだけ 瀧村有子・さく 鈴木永子・え
なっちゃんのおうちにあかちゃんがやってきました。
なっちゃんはおねいちゃんになりました。
この冒頭の文章から始まる絵本は、おねいちゃんになったなっちゃんが、今まではママがしてくれていたことが赤ちゃんが泣いたり、寝かしつけをしていたりするので、自分でがんばってやってるみるおはなしです。
パジャマをきたり、髪をむすんだり、なかなかうまくできないけど、いままでママがやってくれたのをみていたので、ちょっとだけうまく一人でできるようになりました。
おねいちゃんになると、つい我慢をさせていることや、一人でやって!もうできるでしょ!と思ってしまいがちなことを、こうやって絵本を通して親目線で見ると、色々がんばらせているんだな、それに自分でチャレンジしようとしているんだな、と改めて気づかされます。
最後に、ちょっとだけだっこして、というのですが、ママが
「ちょっとだけじゃなくて、いっぱいだっこしたいんですけど、いいですか?」
「いいですよ!」
というやりとりに、なっちゃんよかったね!ちょっとだけがんばったもんね!えらいね!と、読んでいるこちらまでじんわり心が温かくなる本です。
そしてこの本を読み聞かせる度に、しずかに我慢している長女を抱きしめたい気持ちになります。
以上2冊。おねいちゃん・おにいちゃんになった子どもたちに、読み聞かせたい絵本です。