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大人が否定をしなければ、子供達はきっと宇宙ゴミ問題だって解決できる。
2023年12月30日。
小学生起業家が主催した「植松努さんのオンライン講演」を、長男と2人で聞いていた。
大筋の内容は、何度も聞いた事がある話だった。
でも長男と一緒に聞いていたからか、急に自分の中学時代の事を思い出した。
母に「将来の夢」を話したら
「あんたみたいな無知な子にできるわけがない!」と言われた。
結局その夢は「叶わぬ夢」になった。
その一言で潰れたワケじゃない。
でも、その時「だったら、こうしてみたら?」と返してくれたら私はもっとエンジンがかかっていただろうか?
当時、もしもこんな風にオンラインで「夢をかなえた人」の話を直接きけたら。
「夢のある仲間」と出会えていたら。
駅から徒歩1時間の田舎に住む中学生だった私の未来は、もしかしたら違ったかもしれない。
小学生起業家
11月下旬、フォローしている植松努さんのXで講演会の事を知った。
なんと主催者は小学生。
この小学生は、「科学者になってドラえもんをつくる」という夢があり、仲間と共に研究費用を集めるために起業したとの事。
よくAERAwithKIDS等に、高校生や大学生で起業した人は登場するけど、何と小学生である。
私はその起業家さんの書いた記事を読みながら「どう育てたらこんな風に夢のある子に育つんだろう?」と親目線になってしまった。
伝記の人に会える
早速長男に声をかけてみた。
長男は、まだまだ「科学者になりたい」なんて言い出す程ではないけど。
「何かを作ること」が大好きだ。
小学生起業家さんの話をすると「えっ!小学生で会社作れるの!!」とびっくりしていた。
更に「この漫画の人のお話を聞くオンライン勉強会やるんだって!」と話したらノリノリだった。
この漫画とは、植松努さんの伝記である。
我が家には
・スティーブ・ジョブズ
・エジソン
・ニールアームストロング
・松下幸之助
の伝記はあるけど、ご存命なのは植松努さんだけ。
長男にとっては「伝記=死んだ人」なので(笑)
オンラインと言えど、伝記の人に会えるなんてお祭りである。
質問タイム
当日は講演の後に「質問タイム」があるとの事だったので、長男は質問を考えてノートに書いていた。
・ロケットの形はどんな形でも良いんですか?
・ロケットの色はどんな色でも良いんですか?
・ロケットの模様は何でも良いんですか?
約1時間の講演は、小1の長男には分からない言葉もあったりして少々難しそうだった。
でも、私が「大事だなと思った所はノートに書くと良いよ」と言ったら、所々メモをとっていた。
長男は質問タイムをとても楽しみにしていたので、講演後質問タイムが来たらすぐに挙手ボタンを押した。
すると最初に「では〇〇さん」とあてられた。
今までミュートだったので焦る私(笑)
イザ当たると長男も緊張したらしく
「色な何でも良いんですか?」
と、主語が抜けた質問をしていた(笑)
でも植松さんはとっても優しいので「ロケットの事かい?良いよ。好きな色にした方が愛着も湧くと思うので、好きな色にすると良いと思うよ」と返してくれた。
植松さん、優しすぎる。
繋がり
その後も20人以上の子供が質問を続けた。
正直、会社が主催する研修会とかでこんなに質問が止まらない光景は中々お目にかからない。
そして子供らしい質問もあれば、専門的な話も沢山出てきた。
みんな「僕は〇〇がしたい」「今〇〇を作ってる」等、行動力に溢れた子供達だった。
その話を聞きながら、「そうだ宇宙ゴミの質問してみれば?」と私から提案した。
長男は夏休みの読書感想文に
「僕は将来、宇宙飛行士になって危ない宇宙のごみを掃除したいです」と書いていたのだ。
すると、もうすぐ質問タイムも終わり…という頃に小学校高学年と思われる子供が宇宙ゴミに関する質問をした。
長男も私も「あ!一緒だ!」と興奮気味になった。
宇宙ゴミについては、植松さんも相当関心があるようで具体的な「宇宙ゴミ除去の構想」をお話してくれた。
「僕も宇宙ゴミを掃除したいです!」と言いたかったけど、質問タイムは大盛況すぎて締め切りとなってしまった。
あの小学生が日本のどのあたりにいるか分からない。
でも、同じ志を持つ小学生がいると知る事ができた。
それだけで凄い事だ。
植松さんは「仲間を見つけてね」「みんなと一緒に何かできたらいいね」と何度も話してくれた。
アンケートに書いた質問には漏れなく返信してくれるとの事。
植松さん、優しすぎる(2回目)
出会いには意味がある
学校でも職場でもない。
日常から離れた場所で出会った人。
そこに沢山の刺激や、自分の未来を左右する出会いがある。
それは私が母になる前に何度も経験した奇跡だった。
今回の講演会での出会いが、長男にとって「奇跡」と呼べる程大きく育つかは分からないけど。
今は、伝記になるような偉人と直接メールでやりとりできる。
自宅からPC越しに出会えてしまう。
凄い時代なのだ。
少子高齢化が進み、先行きが暗いと感じる事ばかりだけど。
子供達の好奇心を潰さなければ、こんなに前向きに色々な事にチャレンジできる。
この時代だからこその優位性を生かさなきゃ勿体ない。
いつか子供の好奇心が育った時に、素敵な出会いをサポートできるよう私もアンテナを張って行こうと思った一日でした。
そして私自身の好奇心も大切にしたい!
〈あとがき〉
宇宙飛行士の募集要項に「学歴」はないと、この講演で初めて知りました。
最後までお読み頂き有難うございました。
2023年最終日も素敵な一日となりますように。
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