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シン・エヴァを見てきた

昨日、待ちに待った「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を見てきました。

何を書いてもネタバレになってしまうので見ていない方はご注意ください。

100人いれば100通りの感想があり、それがその人にとっての「エヴァンゲリオン」だろうと思います。なので、そういった目でこの記事は読んでもらえると嬉しいです。


エヴァとの出会い

私がエヴァにちゃんと出会ったのは大学生になってからなので、かなりの新参者です。TV版、旧劇場版の存在は知っていながらもなかなか手を出せず、「新劇場版だけ見よう!」とかなり割り切って鑑賞していました。

金曜ロードショーでは新劇が度々放送されていたため、小中学生の頃から触れてはいましたが、当時は「何かよくわからないなあ」としか思えませんでした。しかし大学生になって3作を一気に見て「何かよくわからないけど面白い!」となり、それから2回ほど復習して「エヴァ深すぎ!」とハマりました。考察動画なども見て、特に中田敦彦さんの解説動画にはお世話になりました。

今作で新劇場版が、そしてエヴァンゲリオンという作品が終劇ということになり、ラストまで見届けた上で、改めてTV版、旧劇、漫画も見たいと思いました。今から他のエヴァが見られるのは、むしろ特権かもしれません。


「シン・」から受け取ったメッセージ

私は「大人になれよ。頑張って生きていけよ」と言われたような気がしました。ちょうど大学を卒業し、これから社会に出て行くという状況で見たからこそ、そう感じたのだと思います。

「:序」「:破」「:Q」を通じて、そして「シン・」を通じてそれぞれのキャラクターが成長する様子を見ました。それが嬉しいと同時に、自分のことも見つめ直す2時間35分でした。

語られなかった14年間の中で、苦しみ、もがき、葛藤し、迷い、涙し、時には逃げたり、蹲ることもあったかもしれない。それでも懸命に生き抜いてきた彼らから、「君も一緒に頑張ろうよ。生きていこうよ」と肩を叩かれたようでした。

シンジは自分だ

きっと多くの人がシンジに感情移入して見ると思いますが、例に漏れず私もシンジに自分を重ねて見ていました。

特に最初の抜け殻のようなシンジを見て、「あれは私だ」と思いました。悲しい現実から目を背けて、一人でそれを抱えている。ご飯も食べられない、人と関わりたくない、周りの優しさを受け入れられない。

アスカがシンジのことを「生きたくもないし、死にたくもない」と(うろ覚え)評していましたが、まさに自分に言われたようでドキッとしました。アスカに、「一人でめそめそしてんじゃねえ!いい加減、前向いて自分の足で歩け!」と叱咤激励されたようでした。

私もこの半年強、表面上は何でもないように振る舞ってはいるし、自分の中でもだいぶ整理がついたり、ある程度立ち直ることができたように思っているけれど、やっぱりまだ全然乗り越えられていないと痛感する時があります。感情に波があって、特に夜はどうしようもなく悲しくて涙が止まらない時もあるし、これからのことを考えると不安で不安で仕方なくなります。

友達と会って笑って話すのが時々辛かったり、億劫に感じたり、多数の人に会う機会から逃げたりしました。これを誰かにわかってほしい、でもわかってほしくないと思うし、そうやって逃げて甘えていました。でも、これからは社会の一員として生きなければならない。それに目をそらしていた自分を正面からガツンと一発殴ってくれた気がします。

シンジくんは立ち上がり乗り越えていった。

上手くいかないこともあるけれど、それでも1歩踏み出す勇気をもらいました。今、この時に見ることができて本当によかったです。


たくさんの嬉しいをありがとう

「シン・」は総じて、「嬉しい」という気持ちを感じながら見ていました。

トウジやケンスケや委員長が生きていて嬉しい。

自然とともに生きているのがわかって嬉しい。

レイのいろんな表情や感情を見られて嬉しい。

加持さんとミサトさんの息子が生きていて嬉しい。

みんなのシンジくんへの思いが温かくて優しくて嬉しい。

みんなが頑張って生きてくれて嬉しい。

子どもたちが幸せになってくれて嬉しい。

全部を言い切ることはできないけど、今までのエヴァとは違う、何かあたたかい空気が流れていて本当に嬉しかったです。

エヴァからの卒業

見終わった後、なんとも言えない満足感というか、さみしいけど悲しいわけではないという感覚がありました。岡田斗司夫さんの動画で「これは卒業式だ」と言っていましたが、言い得て妙とはこれのことか、と思いました。

終劇の2文字が映って、劇場内が明るくなってもしばらく動けなかったです。すごいものを見た、素晴らしい作品に出会えたという感動がありました。

まだ自分の中で上手く消化されていない気持ちや、理解できていない箇所がたくさんあり、言葉でまとめるのが難しいです。

自分の中でゆっくりゆっくり噛みしめて味わいたいし、何回も見たいし(すでにもう見に行きたいし)、また数年後にも見返したい作品です。

いろんな人の感想や考察も見て、また劇場に行きます。

さよならを言いに行ってきます。


ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

それではまた(。・_・)ノ

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