プチ断食を通じて得られた感覚
今日21時間半の断食を行った。
1日を通して身体の調子は
普段とそこまで変化が無いものだったが
とはいえ、空腹の波がちょこちょこ訪れるものでその時にはしっかり空腹感があった。
午前中8時に起きてから夕方の7時まで
ずっと水だけを飲んだ。
やはり家族が食事をしているのを目にしてしまうとどうも気持ちが落ち着かなくなる。
高校生の時には毎朝早くから授業もあり朝食を摂っていなかったので空腹感を感じる事が多々あった。
その時の空腹感をまだ覚えていたので
今日もその空腹感との闘いだと予想していた。しかし予想とはちがい
当時感じていた空腹感よりも弱かった。
もしかすると
今日がたまたまだけなのかも知れないが
思ったよりも空腹感に苦しめられなかったのは事実である。
昼、部屋から出ると家族がカレーを食べていた。
お腹は意外と我慢できたものだったが
それ以上に視覚と嗅覚が自分の意識に静かに語りかけてくるのがわかった。
食べものが目の前にないわけではないのに
それを口にする事はできないという"現実"に
微かに、されどじわじわと苦しめられている気がした。
今日の断食を通して1番感じた事は
1つ1つの食べ物を1つ1つ味わう
その感覚の尊さだ。
毎日食事を繰り返していると
そのありがたみにどうしても目が向けられなくなる。
表現は大袈裟かも知れないが
それほどその感覚を
毎日我々は乱雑に扱いがちでもあると思う。
いつぶりかもわからないその感覚を今日体験する事が出来て嬉しかった。