希望をのせて

男子バスケのパリ五輪が終わりました
日本代表として長きにわたって戦ってきた、富樫勇樹選手、渡邊雄太選手、比江島慎選手、それぞれがパリ五輪後の『代表』について示唆しています。







富樫選手、もっと真面目なポストもありますが切羽詰まった感がないのを上げました


自分は比江島慎選手推しなので、ファンの勝手な思いでしかありませんが、まだまだ日の丸を背負う姿が見たいということで、彼が代表引退しない理由を探してみました。若干、怨念めいた文章になっているかもしれません💦


パリ五輪での3試合を終えて、様々な動画や記事を見ています。
自分は専門家ではないので、色んなご意見を見たり聞いたりして繋ぎ合わせて自分を納得させています。偏った見方になっている部分もあると思います。視点が違えば見ている景色も全く違うと思います。


世界の中で12チームしか出場出来ないオリンピック予選リーグ
ワンハンドラーで試合を進めるのは難しいものの、ディフェンス面を考えると、チームの中では高いレベルを保てる選択ということでしょうか、ドイツ戦は吉井選手がスタートに立ちました。
フランス戦ブラジル戦は比江島選手がスタートでした。

どちらにしても相手は格上、オフェンスもディフェンスも出来るだけギャンブル要素を減らして、安定した戦略を取ったように見えました

東京五輪ではラマスHCが指揮を取りました。
予選リーグを3連敗で終わりました。
大負けしない『良い試合をするため』の試合運びと言われました。
それが成功だったか失敗だったかは私には分かりませんし、当時のメンバーや世界との差から考えたら最善の戦略だったのかもしれません。
(その前のW杯2019に自力出場を決めていますから、当時としては『史上最強』だったと思います)


それからトムHCが勝つための戦術、日本人の特性や世界と戦えるスピードやスリーポイントを特化させて勝利を手繰り寄せる戦略を見せてくれました
バスケットボールアナリスト・佐々木クリスさんも、『格上相手には横綱相撲では勝てない。とにかくスタートダッシュで相手を慌てさせる、撹乱させることが勝機を生む』と仰っています

トムさんの戦い方は、勝てるかも!とワクワクさせてくれました
W杯2023では多少のリスクを取っても、少しでも上振れする要素のある戦略を取っていたのがハマった、という印象でした。その試合、そのクォーターで調子の良い選手がコートに立ち、チーム全体で戦っていました
それがパリ五輪では出来るだけリスクを取らず、安定したディフェンスと確実に点を重ねられるオフェンス戦略を取りました。オフェンスに関しては八村塁選手がいてくれたので、この戦略を取りやすかったのかもしれませんが、少し意外な気がしました。
予選リーグ突破に向けて、得失点差が重要だということもあったと思います

ただ八村選手が出場出来なくなったブラジル戦。
こんな時こそ(オフェンス面で)富永選手の出番では?という声もありました。それでもトムHCがスタートに使ったのは比江島選手でした。
『安定感』という意味ではチーム随一だと思います。

ただこのパリ五輪で安定しなかったのがスリーポイントの確率です。
強化合宿の中で一番初めに決まったのがSG(2番ポジション)でした。トムHCも、2番ポジションはこの二人で決まり、一番安定している、とのことでした。
(河村選手やホーキンソン選手のように、当確だった選手は他にもいたと思います)
それが、この3試合で決めたスリーポイントは2人で1本だけでした。プレータイムからしたら、比江島選手は決められるチャンスもあったし、実力的にも決め切れたはず。そして、それを期待されて選ばれていたはず。
一番安定している、と決めた2人がなかなか波に乗れなかった
佐々木クリスさんの、メインプレーヤーは6/20でもよくやったと言われるけど、ロールプレーヤーは2/2で決めないと次がない、という言葉が身にしみます。

もしかしたら…トムさんが一番期待していたのは比江島選手だったのかなって思ったりもしました。
確実に活躍できると思われる選手に加えて、いわゆるXファクターとして勝機をもたらすのではないか?
実際、彼が前半で1本、後半で1本、スリーが決まっていたら流れが変わっていたかもしれない。それくらい重要な役割を与えられていたのかも、と感じました

『こんな時のために、トムさんは僕を選んでくれたと思う』と言ったW杯2023

パリ五輪の結果を、悔しくないとは言えないと思うのです
やり切ったかもしれないけど、結果が出たというところまでは行けてない
ドイツ戦が終わった時、このままじゃ終われないよね!とXでつぶやいてしまったのですが、そのままあっという間に予選リーグが終わってしまったという印象です。
自力で五輪出場権を獲得できたこと、世界のトップ国と試合が出来たこと、特にフランス戦はギリギリのところまで追い詰めたこと、胸を張って欲しい。誇って良いと思います。
一方で、個人としてはどうだったのかな?って
(試合後インタビューでは、チームとしては、個人としては、と分けて話す事が多いです)

ただ各チームの比較的ディフェンシブな選手が比江島選手に付いていたようなので、そこはしっかりとスカウティングされていたのかとも見えました。
そんな中で決められなかったものの、しっかり打ち切れたという成果はあったのかもしれません。

スタッツに残らない部分も含めて、ファンは勝手に期待して勝手に喜んだりガッカリしたりしています。
もう充分と思いながらも、もっと出来たかも、と勝手に思うわけです

もっと上手くなりたい、レベルの高い相手とバスケするのが楽しい、そしてそれが幸せと語っていた比江島選手が、これからどういう決断をするのか

まだまだ通用する!と思って続けるのか
納得してやめるのか
このままじゃ終われないと続けるのか
これが限界だとやめるのか

『最善は尽くせた』とはどちらなのか?

心の中は覗けないので想像しか出来ませんし、選んだ道を応援するしかありません。
それが唯一、ファンが出来ることですから。

これは何となくですが、次の強化合宿のタイミングまでは明言は避けるかなと予想しています。
初めから呼ばれなければ『引退』も何もないですし、そもそも誰がHCになるかも現段階では決まっていません。

次の招集まで、ゆっくり考えれば良いと思います

続けて欲しいファンの希望的予想ですが、トムさんが継続なら『もう一度頑張りたい、期待に応えたい、』と考えるかもしれません

年齢は理由になりません
フランス代表の最年長選手は37歳だそうです!
器用で何でもこなす万能選手だそうです、あれ?ひえ、じ、、、?
ブラジル代表の最年長選手は、なんと41歳だそうです!
比江島選手は、次のLA五輪で37歳、さらにブリスベン五輪では41歳!
な〜んだ、全然イケる!!!

パリ五輪で活躍した河村選手は海外に飛び立ちます。富永選手も、ジェイコブス選手も…。他にも海外で活躍している将来有望な若手選手はたくさんいます。
これからW杯2027出場権、そしてロス五輪出場権を自力で勝ち取っていくのに、海外組抜きでBリーガーを中心としたメンバーで勝ち抜いていかなくてはいけません
そんな時、経験とスキルと、泥臭いプレーも気の利いたチームプレーも出来るベテラン選手って必要です

この辛さも大切さも、この3人が一番わかってることなんじゃないかと

当たり前のことですが決めるのはご本人なので、ファンがとやかく言うことではありません。
今まで人生を賭けてきた、色々なことを犠牲にしてきた、という言葉を聞くと、軽々しく頑張って!辞めないで!とは言えません
あーでもないこーでもないと、行ったり来たりしています。

何ごとにも終わりはあるわけで、『最後かもしれない、覚悟して応援してね』と時間を与えてくれたと感謝しています




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