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オオカミ村長(ウソップ寓話)

昔むかしある村の超高層ビルに、羊飼いが、もとい村長が住んでいました。
ある日、目立ちたがりの村長は、村人たちの注目を集めようと、突然「オオカミが来るぞ」と叫びました。
これを聞いた村人たちは大騒ぎとなり、慌てて学校を休んだり、楽しみにしていた旅行を取り止めたり、お店を閉めたりしました。
たくさんのお店が閉まり、たくさんの村人が仕事にあぶれました。お金に困り、学校にも行けず、孤独になった若者たちのなかには自殺する人も増えてきました。

しかし結局オオカミは来ません。村人たちの努力は徒労に終わりました。
でも、注目をあびた村長はご満悦でした。

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その数か月後、この村長は、自分以上に注目を浴びる隣村の村長が羨ましくなり、また「うちの村にもオオカミが来るぞ、もうすぐ来るぞ!」と叫びました。
村人たちは、今度もウソかもしれないと思いつつも、不安も感じて、一応、旅行を止めたりお店を閉めたりなどの対処をしました。しかし若者たちの間では、「どうせ来ないオオカミのために我慢するのはもうやめよう!」という声が大きくなり、街に繰り出す人も増えてきました。

はたして、オオカミは今度も来ませんでした。
2度も騙された村人たちは、「やっぱりウソだった、あの村長は大ウソつきだ!」と、怒りはじめます。

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それから数か月後、村長は、またまた「オオカミが来るぞ、そこまで来ている、皆、気をつけろ!」と叫びますが、村人たちはもう誰も耳を貸さず、相手にしませんでした。

しかしその時、油断した警備の隙をつき、大勢のオオカミ達が村はずれの柵を超えて村に侵入してきました。
村長は、「本当にオオカミが来たんだ、今度こそウソじゃないんだ!」と訴えますが、もはや、ひとりの村人も信用せず、そしてその後間もなくオオカミに襲われた村長と村人たちは皆、、、

我らがスライダースの1986年、都有3号地野外ライブより。ライブが行われた西新宿の空き地には、その後東京都庁が建ちましたとさ。

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