「黒いビート」の追求
もう四年ほど前になる。
僕はジャズでどうしても超えられない壁に絶望していた。黒人のリズム感が、全くわからなかった。黒人ミュージシャンの生命力の感じるビートは、私やアマチュアミュージシャンのそれには無いものだった。その正体が何なのか、わからなかった。
師匠は「血を入れ替えろ」と抽象的はことをいうだけで、周りは黒人が生まれつき持っているものだと言った。そんなわけ無いだろうと確信していたが、それが何か答えをだせずにいた。
#推薦図書
として「黒人リズム感の秘密」を挙げたい
https://www.amazon.co.jp/%E9%BB%92%E4%BA%BA%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E6%84%9F%E3%81%AE%E7%A7%98%E5%AF%86-%E4%B8%83%E9%A1%9E-%E8%AA%A0%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4873024633
黒人のリズム感の正体は何なのか、そしてそれを身につけるためのどんなトレーニングが必要か。それは全てここに書いてある。連続直線的リズムこそ、黒人のリズム感の正体だ。そして、著者は黒人のリズム感と、日本の文化が作った「キレ」のリズムを駆使してダンサーの世界で登りつめていく。その自伝も感動的だった。
黒人のリズム感に関する書籍は沢山ある。色々読んで、聴いて、演奏して、気づくのに二年くらいかかった。あれから数年。間違いなくこの本がなければ今も僕は悩んでいたと思う。