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へるま
2024年10月19日 00:34
ピンポーン。 6度目のインターフォン。 やはり返事は無い。 (何が何でも親権を取るべきだった) 國谷巽はかつての我が家の前で額に汗を浮かべる。 協議の上、2か月に一度と定められた娘との面会日。 いつも同じボロボロのジャージ。 他の子に羨ましがられた長く綺麗な髪はボサボサで、枯れ枝のような両腕で覚束なくナイフとフォークを使い、「この前おとうさんと会ったとき以来」というハンバーグを