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タイヤ側面の膨らみが心配!原因と対処法を徹底解説

3級整備士の闇です!
第150回の今回はタイヤ側面の膨らみについて書いていきたいと思います。

〈タイヤの側面が膨らんでいる!膨らみ方の特徴・症状〉

タイヤの側面(サイドウォール)が、膨らんでしまう場合があります。特徴としては、サイドウォールが”こぶ”のようにボコッと膨らむということです。

このこぶのことを「ピンチカット」と呼びます。タイヤのサイドウォールにできたこぶは、タイヤの中のカーカスコードと呼ばれるワイヤーが切れてしまったことで、内部の空気圧力により盛り上がってしまったものです。

実は、このこぶはとても危険なのです。ピンチカットによりできたこぶは、徐々に大きくなっていきますが、大きくなるスピードはタイヤのキズの大きさやタイヤのサイズなどの状況で変わってきます。

こぶの大小に関わらず、こぶができてしまうとバーストする危険性があるので、高速走行は行わないようにしてください。こぶを発見したら早急にタイヤ交換を行いましょう。

ピンチカットによりできたこぶは、風船のように膨らんでいるので分かりやすいです。また、手でこぶを押してみるとタイヤとは思えない様に柔らかいです。

タイヤには、製造時に繋ぎ目の跡ができてしまい、そこが凹んでいる場合があります。その跡をピンチカットと間違える方がいますが、それは製造上の凹みなので問題ありません。判断が難しい場合には、タイヤ専門店や整備工場でプロに判断してもらう方が安心です。

〈タイヤ側面が膨らんでしまう主な原因〉

タイヤ側面が膨らんでしまう主な原因は、

  • 縁石などにタイヤをぶつけた事による外的衝撃

  • タイヤの使用年数による経年劣化

  • 空気圧が低下した状態で使用し続けた場合

などが考えられます。

1番多い原因は、縁石などにタイヤをぶつけた事による外的衝撃です。タイヤのサイドウォールに何らかの衝撃が伝わり、カーカスが断裂し膨らんでしまいます。

縁石にぶつけた記憶が無くても、走行中に段差を乗り越えた時や駐車場の出入口でハンドルを切り過ぎて段を乗り越えたりなど気付かないうちにサイドウォールがダメージを受けている可能性があります。
そのような時にピンチカットが起こってしまいます。

サイドウォールへの傷が大きすぎる場合は、こぶができずにバーストしてしまいます。
もし、サイドウォールを擦ったりぶつけてしまったと思ったら、タイヤの点検を行うことが必要です。

タイヤの経年劣化もサイドウォールの膨らみの原因になる事があります。タイヤ側面は、通常接地していない為、摩耗することはありませんが、日光が当たり続けたり、泥や土が付着したまま放置していると、タイヤのゴムが硬化してヒビ割れを起こしてしまいます。

そうすると、内部からの空気圧力に耐えきれず、ヒビ割れが広がり側面に膨らみが発生する可能性があります。更に進行すると、最終的にバーストしてしまいます。

なるべく直射日光が当たり続けないよう工夫したり、土や泥が付着したら洗い流すといった行動が大切になってきます。

空気圧が低下した状態で使用し続けることも原因の1つになります。タイヤ空気圧が低下すると、段差の乗り越える時に一瞬ですがタイヤが潰れた(パンクしている)状態と同じになるので、ホイールと地面でタイヤを挟んでいる状態になります。

挟んで押し潰されている状態の時に、カーカスが切れてしまうのです。また、カーカスが切断されるまでいかなくても、空気圧低下によりサイドウォールが摩耗してしまう原因になります。

サイドウォールが摩耗すると、パンクしたりバーストする原因になります。どちらも修理はできないのでタイヤ交換が必要です。定期的な空気圧の点検を行い、タイヤ空気圧を適正に保つことが大切です。

〈タイヤ側面が膨らんだ場合の対処法〉

タイヤ側面の膨らみに気づいた時の対処法は、そのまま整備工場へ行きタイヤを交換する、応急でスペアタイヤと付け替え整備工場へ行きタイヤ交換を行うことがベストな対処法と言えます。

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