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毎朝しげきに泣かされる

三島食品のふりかけシリーズ、赤しそふりかけの「ゆかり」、青じそふりかけの「かおり」、ピリ辛たらこふりかけの「あかり」、人の名前みたいだと話題になりだんだん種類も増えていった。今は10人くらい兄弟姉妹がいるらしい。
そのうちのひとりが今うちにいる。
姉から届いた荷物の中に物々しい様相で紛れ込んでいたそいつ、わさびふりかけの「しげき」だ。
姉は辛いものが好きなのでたまにわたしにも辛いものを送ってくれるのだ。
でも悲しきかな、わたしは辛いものが苦手なのです。

どれくらい耐性がないかというと、先日銀だこに行った際、何かを聞かれたけれど上手く聞き取れず、まぁ大したことではないだろうとテキトーに「はい」と答えてしまったがために、提供されたたこ焼きには七味唐辛子がふりかけられていた。銀だこも久しぶりだったので七味がかかっていることを失念していた。完全に私の落ち度だ。
その七味の刺激で泣きながら食べる羽目になってしまった。
「銀だこに何か悲しい思い出でもあるのかしら」
「銀だことの再会が泣くほど嬉しいのかもよ」
など、はたから見たらかなりドラマチックな食事シーンだ。銀だこを食べながら泣いている大人なんてそうそういない。

辛いものを避けて生きてきたため、それくらいに辛味への耐性がなくなっている。
そして届いた「しげき」だ。
戴き物を捨てるわけにもいかないので、毎朝「しげき」とドラマチックに朝ごはんを食べている。

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日記

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