ぽち袋紹介【第4弾】
こんばんは!ぽち袋おじさんです。
今回は【大相撲のぼり風ぽち袋 3枚セット】の紹介です。はいドン
柄としては全5種類、それらをランダムに3種類セットにしてひと袋にまとめています。
これは、名前の通り大相撲の場所中などに両国国技館の外の広場にたくさん掲揚されるのぼりをイメージしています。こんな感じです
こんな派手な色使いなのに、不思議とまとまってるのが謎すぎるなあといつも思います。なんでだろ〜
それはさておき… なんで唐突に大相撲をモチーフにしたのか、という点から説明しますね。 こんなものを作っておいて、実は僕は相撲は特に好きというわけではなかったりします。
ある方との出会い
いつだかのデザインフェスタの時のことです。その時は僕は出展もしておらず、フラフラと散策していました。そんな中、ひと目で惹かれ、あっという間に好きになってしまったのが加藤タオさんというイラストレーターさんです。
周りのブースを眺めると、猫や女の子やメカなどのモチーフで表現されている方が大半である中、パステルカラーで描かれた力士のイラストたちがひときわ目を引きました。 描かれている力士たちの表情やポーズ、場面の切り取り方は、どうみても相撲が大好きな人のそれだとわかる、愛に溢れた作品です。
モチーフへの愛
僕も以前はイラストレーションを中心に活動していた時があったのですが、周りの仲間を見ていると、動物の絵ばかり描いている人、二等身のデフォルメが得意な人、ヘヴィーメタルが好きで、ダークなテイストを得意としている人 などなど、それぞれの好きなモチーフを愛を持って表現している人が多くいました。
僕はといえば、あれも好き、これも好き、それも興味がある、今度あれもやってみよう、という感じで、彼らのような特定の『好き』がないことが一つのコンプレックスだったりしました。 興味を持ったモチーフに取り組むこと自体は楽しかったのですが、やはりそのものへの愛は決定的に足りない自覚がありました。
僕は鳥山明先生に強く影響されているのですが、振り返ってみるとあの方も動物やメカニックに対する愛が物凄く、とても生き生きとロボットや車などを描くし、なんなら好きなモチーフをいかにしてシナリオに組み込むかを考えているかのようにも見えます。 スラムダンクの井上雄彦先生も、漫画を描くこと以上にバスケへの愛がものすごいですよね。
そんな狂人のような人たちが世の中にゴロゴロいる中で、僕がぽっと出の興味でメカやバスケの絵を描いたとしても、鳥山先生や井上先生はもちろん、僕以上に情熱を持っている人たちにはどうあがいても敵いません。まぐれで当たることはあったとしても絶対にそれでは続きません。
かと言って、仮に好きなものがあったとしても、ありきたりなモチーフでは埋もれてしまうし、どうしたら僕の個性は輝くのだろうか、などとそんな事をずっと考えていて僕の歩みは止まったままでした。
そんな中で加藤タオさんの作品に接して、イラストのモチーフとしては決して多くはない『相撲』というモチーフを生き生きと描いているのが衝撃的で、頭を思いっきり殴られたような感じを覚えています。その衝撃が今のぽち袋制作の活動に繋がっていると言っても間違いはないでしょう。
僕なりのリスペクト
そんな加藤さんへのリスペクトを込めて制作したのがこの【大相撲のぼり風ぽち袋】です。 実は去年のデザフェス出店時に、加藤さんも近くのブースで出店されていたので、一方的にこのぽち袋をプレゼントしに行ったのですが、喜んでいただいてとても嬉しかったなあ〜〜!
いつかプレゼント出来たらいいなあという思いで制作していたので、このぽち袋は無事浮かばれました…
ちなみに3枚セットにしているのは、国技館で連なっているのぼりを表現するためです。単品だとどうも大相撲感が出ないのですよ。
というわけで今回はおしまい!長々とありがとうございました
後、今回少し触れたイラストレーション時代の作品はここにまとまっています。もし興味があればよろしくお願いします!