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クリスマスのお知らせと、お店の近況、最近の心境。

こんにちは。皆さん、いかがお過ごしですか?
最近は旅日記が続いたので、今日はクリスマスのお知らせと、お店の近況を報告します。その後に日記を書きたいと思います。

今年のクリスマスケーキとシュトレンの予約スケジュールは以下になります。
・11月中旬 シュトレン、クリスマスケーキの予約受付開始

時期が来たら森日記とInstagramにて詳細をアップしますので、チェックよろしくお願いします。材料の価格高騰が続いているので原価計算に頭が割れそうです。整理出来るまで今しばらくお待ちください。


ディモンシュよりコーヒー豆を入荷しました。

先日コーヒー豆を入荷しました。
・ペルー 中深煎り
・ブラジル 深煎り
どちらも素晴らしいコーヒーです。
酸味はなく、程よいコクがあり、飲み飽きない。
どちらもオススメです。その時の体調や気分で選ぶのも楽しいと思います。

栗の時期があっという間に過ぎ去り(沢山の方に栗のスイーツを食べて頂きありがとうございます)、先週からアップルパイを焼き始めました。
アップルパイは東京での修行時代に初めて焼いたお菓子です。以来、約10年間焼き続けています。ずっと継続してやり続けていると、パイ生地を作る手際や、細かなレシピ、林檎の煮方、カスタードの作り方、などなどレベルアップしていると感じます。そうでくては、やってる意味がないですよね。そう思うと、当時のアップルパイとはまるで別物です。最近は息子が林檎のカットを手伝ってくれます。
自発的に「手伝いがしたい」と言う時は、見守りつつやらせています。何気に助かっています。ずっと一緒に過ごしているけれど、いつの間にこんなに成長したんだろって思います。

自家製バニラアイスクリーム

今日はそんなアップルパイには欠かせない、バニラアイスクリームを仕込みました。最近のバニラアイスの仕込みは明香が担当しています。仕上がったアイスを味見して容器に移すのは息子の仕事です。味見が楽しみな時間です。
森喫茶では他に、シナモントーストやプリンにもこのアイスクリームを添えています。材料は、卵、牛乳、生クリーム、バニラビーンズなのでお子さんも安心して召し上がれます。熱々に温めたアップルパイにバニラアイスの組み合わせは、ほっぺが落ちそうになります。ぜひ食べてほしいお菓子です。


稜線にて湯を沸かし、コーヒーと焼き菓子を頬張る。

先週、福島県の一切経山直下にある五色沼へ行きました。稜線上は0度とかなり寒かったので、湯を沸かしてお茶休憩の時の写真です。ケーキはヴァローナチョコパウンド。寒い中、コーヒーを啜りつつ頬張りました。おかげで身体も暖まり、行動時のエネルギーとなり歩き続くことが出来ました。
自分で焼いた、パンやお菓子を山で食べるのがマイブームです。いつもとは違う環境で食べると、いろんな発見があって楽しいです。皆さんの旅にも、パンやお菓子を連れて行って下さい。


あさと初めて会った日。

昨年の今頃に初めてあさに会いに行きました。もうすぐ、家にあさが来てから一年を迎えます。今まで僕はこの日記に、ありのままの事を書いてきたつもりです。
それが「日記」だと思うからです。これからもその考えは変わらないと思います。

あさが旅立ってからもうすぐ3ヶ月が経ちます。僕の仕事は接客業でもあるので、お客さんと話すときには、なるべく元気に接したいと心がけています。
仕事のある3日間は気持ちも張り詰めているし、作業に集中しているからなんとかやりこなせていますが、ふと一人になった時にあさのことを想うと、涙が止まりません。

「もっと、あさと一緒に過ごしたかった。あさはもう手の届かない遠くへ行ってしまった」と悲しみが溢れる時もありました。
人間の感情は雲の動きのように、常に変化しますよね。あさを亡くしてからの、僕の心の動きは自分でも今までに感じたことがない激しさで動いています。
ここのところ、山に出かける旅が頻繁に続くのもそのせいかと思われます。
休日に家で何もせずにボーッと過ごすことが出来ないのです。
あまりにも、あさの思い出が濃いから。
どこか押しつぶされそうになる時もありました。心が折れていると感じたこともありました。

そんな中、以前からお世話になっているカウンセリングの先生と月に一度セッションをしています。日本でカウンセリングというと、精神病患者が通うってイメージが強いと思いますが、欧米では人生相談的な感覚でカウンセリングを日常的に受けるのが普通です。そもそも精神的に何も抱えていない人なんて、まず居ませんよね。人それぞれに何かしら背負っているものがあると思います。
僕の先生はその背負っているものを、いろんな角度から客観的に見つめる手伝いをしてくれています。

セッションを繰り返していくということは、自分自身と向き合うということでもあります。時には思い出したくない過去に向き合わなければならない時もあります。
正直、きつい作業だけれどそこから逃げていては、前には進めません。逃げて生きていくのは楽だけれど、必ずいつかしっぺ返しがきます。何事もしっかりと向き合って、乗り越えていくには自分自身を信じるしかありません。
でも、過去の体験を踏まえて僕は自分に対し、自信を持てないで生きてきました。具体的に説明するととんでもなく長くなるので省略しますが、自分を愛せなかったのです。それがどうしてなのかはまだはっきりと分かりません。これからセッションを続けていく中で、わかることもあるかもしれません。

そんな僕はあさを迎える自信がなかったのです。小学生の頃に一緒に暮らしていた犬との思い出も関連しているのかもしれません。
あさとは一年にも満たない短い時間だったけれど、あさはそんな僕を全身全霊で受け入れてくれました。それは僕にとっては生まれて初めてのことだったのです。

あさの具合が悪くなってからは、今までの人生では味わった事のない絶望感を味わいました。あの1週間は一生忘れないと思います。明香と息子のおかげで乗り越える事が出来ました。そこでも、「家族」の本当の意味を知りました。
あさの命は、沢山の事を僕に教えてくれました。
今でも耳を澄ませば「とうちゃん、もっと自信持ちなよ」と、声が聞こえてくる気がします。

先週、セッションした際に先生と話した事は「音楽を聞くにしても、波に乗るにしても、山を歩くにしても、パンを焼くにしても、今までと違った感覚がある」と。
それは、「あさが近くにいるからですよ」と。
それ以来、いつだってあさを近くに感じます。
立ち直るとか、悲しさを埋めるとか、頭で「こうしなきゃ」ってのがあったけど、しっかりと自分の声や、魂に意識を向ければ「自分のペースを大切に生きればいい」と感じます。「自分自身を大切にする」今までの僕には無かった考えです。
自分を愛せて無かったから。
星の数ほどの命の中から、なぜあさに会えたのか。運命というか宿命としか言いようがありません。あさの魂は保護犬という形で僕に会いに来てくれました。
会えたことが奇跡です。
本当に会えて嬉しかった。


清志郎の声が心に響きます。