【たゆたうアンノウン】感想
【密葬】
骨張った手ならぬ肉張った手がとても良い。
アップになった時ふと(あれ..畳んだマスク..?)
まだまだ続いていくんだろうなと思わせてから
暗転がほんとに目を閉じたかのような演出で、
瞬きを開けたらまた再開されるんじゃ
ないのかなと思うような終わり方が好き。
2周目見てて気づいた。
神輿の60分間=公演の60分間だ。
コントの終わりでお客さんに向けて
メッセージ送ってくれてるんだ。
堂前さんのコントの造りって後から考えると
王道なのに自然だからほんっとにお洒落さん。
【相性の話】
あ〜これ最近見たコントじゃないですの!
ブラッシュアップして今でもやれるのって
素敵で凄いことです。
ドームをさっき作ったことでヤバイ度が
急加速してたけど、確か最近の駅名は
分かりやすく納得できる名前に変更されてた。
1列目のお客さんアングル入ってるのも良い。
「お待たせしました〜」への返しが
「待ちました待ちました」なのとっても良い。
【お家でまったり】
凄い〜美容院のお客さんだと理解できた上で、
ドア開けて衣装だけで美容師さんが追いかけて
来たのも瞬時に分かるし、何を言ってくるん
だろうという候補をみんながいくつも頭の中で
浮かべちゃってる状態での第一声がちゃんと
面白く腑に落ちた。
【業績発表】
「ちくニャン」が耳に飛び込んできて
(絶対蓄膿症をニャンで可愛く誤魔化してる)
って堂前さんの脳に寄り添えた時の嬉しみ。
オチに入るまでに「小西ちゃん」がどういう
あだ名に変わるのかと頭をフル回転させてたら..
うんこまーん!
「今日は本当に最悪な事があった」
夕暮れカットの日と、あだ名付け日はきっと
別日だけど織り交ぜ方が映画のようで上手い。
あ、投稿してから気付いた。
同じ日ですね、あ〜そういう事か。
最悪すぎるなあ、それは。
中谷さんの高音が聞けたのならばそれで良し
という私たちの心理を汲み取ったショート。
【たゆたうアンノウン】
「そうば」読みがずっと引っかかってたけど
するっと「そうま」に直してくれて良かった。
タメ口への切り替え方が美しく自然だった。
コント作りってほんとに粘土を純度100で
こねくり回して出来上がったジオラマを
私達に魅せてくれてるんだな〜って思う。
(何でここに居たの 分かったんだろう」
くわ〜間の余白まで良き〜
単調じゃないんよね、あのトーンは。
これなんだよな〜
しばらくこの「たゆたうアンノウン」を
思い出す時は兎さんのこの台詞が
浮かんでくるんだろうな〜
一貫して続きを見続けたい気持ちになったし、
ロコディ自体がいつも余韻をがっつり残して
くれて今の動向を知り続けたい1組だったので、
好きがまた濃くなった。
この歪みには確かに「たゆたう」が
1番当てはまる日本語だったし、
「アンノウン」の意味に1番近いのは
「前例のない」なのかなと思った。