【心の詩歌】【公開記事】この短歌は既視感がある、とはどういうことか
短歌をやっていると「既視感のある短歌」という批判に出会うことがあります。
すでにどこかで見たような短歌で、心に響かない。
私はこれを、表現に新奇性がないのだと長年考えていました。
いまは、違う考え方をしています。
短歌一首に出会うのは、作者に出会うようなものです。
短歌が「人」だとすると、既視感がある言い回しは「自分の言葉を持っていない人」です。
考えながら自分の言葉で話す人が相手でないと、楽しくありません。
今年の北風が去年と同じ音で吹いていても、新鮮さが足りないと評す