思ったことつらつら

別れてしまったカップルの「おそろい」は、もう思い出の中の2人しか知らない物になっているけれど、それがあったこと、たしかに温かだったことは、今がどうあれ否定出来ない事実であればいいと思う。温度や色や空気を混ぜて2人で作った日々は、褪せていってもきっと2人だけのものなんだろう。終わったもの、不変になってゆく過去だけが永遠なんだろうな。


ふとした瞬間、多くはひとりで居るときに「みんな楽しそうでいいな」って思うのを辞めたい。私だってそう思っていない瞬間は誰かにそう思われているんだろうけど、なかなかやめられない。結局私は誰かかまってくれる人が居たらそれで嬉しくて暇なんて思わなくなって、そうでない時は常々暇なんだろうな。適当につるむぐらいの人間関係もっと増やしておきたかった。無理だろうな~。もっと雑に適当に、会いたいとか暇とかってだけで人と一緒に居れたら良いのに。大人にならなくては、と思うし、色んな事にわざわざ理由が要ることを思うとずっと子供がいいなと思う。男女も大人も子供も随意に行き来出来たら最高なのにな、それはそれで孤独か。


「なみだは 人間のつくることのできる 一番 小さな海です」

人生で何度も何度も噛み締めて、握りしめてお守りのように大切に大切に心の奥で守って、光り続ける言葉がある。多くは好きなアーティストの歌詞で、また多くは小説のなか、詩のなか、短歌のなか、あなたの言葉に立ち現れる。

「いずこへ?いずこへ?私はすべてが分からなかった」

そこに祈りがあるとき、願いがあるとき
悲しみや痛みがあるとき

その言葉を大切だと思った自分を大切にしたいと思う。


短い人生で私にしか言えないことなんて何もない。私の人生の多くのことは、事実だけで言えば他の多くの人も経験していて、結局言葉にすれば「みんな」のものになる。でも、それでも私は私の気持ちを自分なりに言葉にすることを諦めたくないと思う。

あなたのものであり私のものである共通の思い出を互いに言葉にしよう。そうやって交わし合うたび、私達は互いが互いでしか有り得ないまま時折揺れ合うのを慈しむことが出来る。きっと。それが永遠に交わらないとしても。

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