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新幹線がゆっくり走った。珍しいなと思って広く揺れている琵琶湖と晴れ渡った空を見ていた。ゆるりと和んだ時間にアナウンスが滑り込んでくる。人身事故の影響で速度を落としているらしい。こんなに天気の良い日にも、誰にも止められない「死にたい」がある。

出来るだけ人に優しくしたいと思いながらそれでも誰かを傷つけて生きてきた。優しくしたいなんてきっと本当は自分に向けたエゴでしかない。優しくすることによって嫌われない立ち位置に居たい。これが本当かもしれない。でもどちらも嘘じゃない。
最近は誰かを遠ざけたり嫌ったりするばかり。話すのも面倒なくらいごった煮の家庭の事情があって、分かり合えないことが分かりきっているのがめんどくさいと思う。自分でも軽口でごまかすしかないほど弱っているときに、良かれと思って返された冗談で傷つくような、細々としためんどくささ。

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知らない内に閉まった映画館の話を聞いた。幼い頃に一度だけ行った記憶を知っている、特段覚えてもいない映画館だった。

久しぶりに訪れたお店があった。お店のレイアウトが色々と変わっていても、雰囲気はさして変わっていないと感じた。フードコートも、あんなに大きく感じていたのに、今となってはちんまりとした造りでそこにあった。フードコートの前に本屋さんがあることは変わらなかった。

変わっていくことが寂しくて、そこにあることが嬉しいのは、やっぱり自分のルーツがひとつでも残されている気がしてしまうからだろうか。記憶も所属も無くしたら、どうやって人は生きていくのだろう?

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話の間に*をつけるのはアスタリスクという名前の響きが心地良いからと、打ちやすいから以外の理由は特にありません。アスタリスク、あすたりすく。


スーパーにいくだけでどことなく元気になれていたのに、薬の飲み合わせなのか夏バテなのか食欲があんまりありません。厳密には常に吐き気があります。お腹は空くのでもどかしいです。生きててもどかしい。


最近ふらっと詠んだ短歌が自分比でたくさん反応をもらえて嬉しかった。気合い入れて書いた文に限って読まれないこともあって難しい。嬉しいけどつくりたいものは見失わないようにしていたい。

なんやかんやと慌ただしい日々を過ごしています。書いて説明するのも億劫な事情に阻まれて生きる。毎日変わった夢を見る。薬飲んで楽しさが安定的になる、ありがたいけど情けなかった。

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(死んでいないだけ奇跡みたいな)心のやわらかい部分のせいで苦しんでいる。


夏バテか摂食か分からなくなってきました。頑張ってる、頑張ってるのにずり落ちていく。差だけ開いていく気がして悲しい。美味しくごはんを食べたい。泣きたい。


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