以前ツイッターでも呟いたことがあるけれど、雨の日の車内、窓にぶつかる水滴が点線を引くように流れていく様が本当に好きだ。静かな社内、カーステレオ、ワイパーの音、タイヤが水を弾く、降り始めのゆるやかな雨が作る模様が個人的には一番きれいなんだけど、雨が激しくなって、水滴が大きくなって、線でも何でもない水滴の集まりになっていく。景色が流れる、水滴も流れる。一瞬しかないその絵画みたいな風景を、私は後部座席や助手席から眺めるのが大好きだ。


おそらく、車に乗るのが好きなんだと思う。運転経験はあまりないから分からないけど、乗せられてどこかに行くのが好きなんだと思う。今は、自分一人ではできないことだからだろうと思う。もし自分の車を持つことになって、自由に運転することが出来るようになったら、もっと世界の見え方が変わるんだろうなと思う。大げさな言い方だけど、間接でも直接でも、経験しなければ感想を持つことすらできない。


早急に、確実に治す手立てがまだ見つからない病気に対して、警戒して過ごす以外に成す術がない日々だ。これが起ころうと起こらなかろうと、私は比較的常にマイナス思考だったり「しにたいなぁ」とぼんやり思いながら生きているので、なんだか嫌にせわしない感じで生き延びようとしている周りの人を見ると、「ふぅん」と思ってしまう。必死で、顔色を悪くしているのはいつだって守るべきものがある人だ。そういう部分も含めて私は守られる割合多めで生きているのだと思う。いつも明るい誰かが不安になっていたりマイナス思考になっていると、私がびっくりして明るい話題を提供してしまうくらい、足元のおぼつかない、安定感の無い日常になってしまったなと思う。かけがえのなさに気付くには大きい代償だと思う。


最近雨が続いているから具合が優れない。それに対して荒れたりせずに、「またか~」と流せるくらいには日々を流している。丁寧に生きる、流行り?の言葉・ライフスタイル。それが理想になるくらい日常はせわしないんだな。勿論、外出を控えたり人との接触を控えることが大切なのはわかる。でも、明日死ぬなら好きな人に会いたい、好きなことをしていたい、そういう原始的な気持ちに折り合いをつけるためには、「生きていく」ことに対する安心や安全が必要なんだと思う。


思ったことをつらつらと。楽しく生きていたいね~

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