それが問題なんだよと思われるかもしれないけれど、蔑視やそういった類の感情は一切無いと明記したうえで書き記す。

体験したことが無いから想像の域を出ることがないのだけれど、もし私の耳が生まれつき聞こえなかったとしたら、私は音楽に支えられて生きることもなかっただろうし、目が見えなかったら、どんな有名で尊いとされる絵画の存在も、名ばかりの存在で何の意味も持たなかったんだろうなと思う。

何かに感動できるのは、感動できるだけの受け皿(受容体みたいなもの)が身体的・精神的に用意することができているからだな、と感じた。


蝶と蛾の違いが気になって簡単に調べてみた。細かくて詳しいことは分かりきらなかったけれど、違いはあんまりないようだった。蝶が美しい見た目で昼間に飛び回り、蛾は苦々しく夜に光を求めてさまよっているようなイメージがある。実際には夜に飛ぶ蝶もいれば、昼に煌びやかな見た目で飛ぶ蛾もいるらしい。(蛾についていろいろ思ったこともあって、またこれは今度書くかもしれないし、書かないかもしれない)

どれだけ美しくなっても、蝶か蛾か、そういう括りでなんだか忌避してしまう自分がいる。嘘じゃない。でも多分これは虫に限った話じゃない。

例えば私が美容にお金をかけるようになって、今の数倍綺麗になったとしても、昔の私を知る人ばかりが周りに居たなら、その中には一人くらい「昔はあんなに醜かったのに」なんて言い出す人もきっといる。話を広げれば、芸能界で話題になりがちな整形したとかしていないとか、それもきっと同じことだと思う。


気になるなら、それが気にならない場所まで遠く、高く、飛んでいくしかないのだな、とか

羽がついていることに変わりはないのだから。

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