「雑」と「丁寧」を使い分ける
私は元来かなり大雑把でガサツなタイプで、10代20代はこの性質ゆえにうまくいかないこともたくさんありました。
大人になってからようやく丁寧さを身につけて両方のコントロールができるようになりました。すると「雑」「丁寧」のメリット・デメリットに気付き、この使い分けの重要性が理解できるようになりました。
個人的にはこれが人生においてかなり重要な知見だと思っているので、noteにまとめておきます。
「雑」のメリット・デメリット
「雑」というと世間的には「良くないこと」というイメージがありますが、実は一概に悪いことばかりではなくて良い面もあります。
◇雑のメリット「とりあえずやってみる」
なによりも一番のメリットは「とりあえずやってみよう!」ができることです。
雑な人は大雑把で見切り発車しがちなため、新しいことを始めたりするときに「まぁあんま考えすぎても分かんねぇし、とりあえずやってみっか!」というムーブが出来ます。
一見バカっぽく見えますが、このノリやフットワークの軽さが結果的に成功につながったり、うまくいきそうな感覚を掴んで物事を前に進めやすくなります。
なんでも最初からうまくやろうとしなくていいんです。ほとんどの場合はじめはうまくできないし、まずはやってみなきゃうまくできるかどうかさえ分からないですから。
◆雑のデメリット「変な失敗をする」
かといって、なんでもかんでもノリと勢いで雑にやると「あーあ、丁寧にやれば避けられた失敗なのに…」ということが頻発します。
きちんとメモや記録などデータを残しておけば防げた失敗、丁寧にダブルチェックすれば防げたミス、雑なゆえに無用なリスクを背負ってしまい結果的にコストが高くついたり、物理的に物を壊したりケガしたり痛い目を見るなど、変な失敗をします。
失敗から学ぶことは多いですが、「いや、そもそもそんな失敗する?」みたいなことをやらかしがちです。
あと「雑な人」という印象はネガティブに受け取られることがほとんどなので、まわりの人たちから「いい加減なやつだ」「雑でテキトーな人だな」「あいつにこの仕事は任せられない」などあまり良くない感情を持たれがちです。
これによって正当に評価されにくくなったり、チャンスを逃したりするなど負のスパイラルに陥ることもあるので注意が必要です。
「丁寧」のメリット・デメリット
「丁寧」というと「良いこと」というイメージがありますが、こちらも良い面・悪い面の両面があります。
◇丁寧のメリット「失敗を防げる」
一番のメリットは「失敗を防げる」ことです。
つまらないミスを防いだり、クオリティーを上げたり、物事の確実性を高めることができます。これを積み重ねることで周囲からの信頼感を高めることもできます。
「丁寧な人」という印象はまわりからポジティブに受け止められることがほとんどなので、「丁寧でしっかりしてるな」「あの人に頼むと丁寧にやってくれるからいいよね」など好意的なイメージを持たれがちです。
これによってプラスの評価をされやすくなったり、思わぬチャンスが巡ってくることもあります。他者と関わるときは主に丁寧モードで過ごすことを推奨します。
◆丁寧のデメリット「機会損失」
丁寧な人は「保守的で完璧主義」の傾向が強く、「とりあえずやってみる」が苦手なことが多いです。新しいことを始めたりするときにリスクを警戒して石橋を叩きすぎたり、踏み出すことを躊躇して結果なにもしなかったりしがちです。
「やらない」を選択すると失敗しないで済みますが、成功する可能性もありません。実はこの丁寧さや慎重さによって本来得られたかもしれないチャンスや利益を見逃したり、行き詰ったりするリスクも孕んでいます。
それぞれのメリット・デメリットを理解して、「雑」と「丁寧」を使い分けることで効果的に物事を前に進めることができるので、良いとこどりをしていきましょう。
「雑」が向いているとき
ここから先は
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?