見出し画像

宝くじ当てた男〜超短編小説〜

(仮称)はまぐりは今年で42歳になる平凡サラリーマン。

彼は42年間彼女ができたことがなく、Dの意志を継ぐ崇高な男であった。また、低学歴、低身長、低収入のモテない男の代表として生きていくたくましさも兼ね揃えていた。

しかし、彼には人よりも運が良いという才能を持っていた。宝くじ1等を当ててたり、大雨の中水溜まりを踏んで大転びしたが目の前で雷が落ち、危機一髪のところで命拾いした。

何故、運が良いのかは自分自身も分からないという。毎日神社に行き、参拝したり、道端に落ちているゴミを1日中拾い続けたりするような善行はしていない。

宝くじで当てたお金はほとんどギャンブルに使い、風俗で卒業した後、風俗にどハマりして女遊びをするようになった。もちろんお金は底まで落ちていた。
ただ、はまぐりは何故か後悔していなかった。
なぜならはまぐり自身、学生自体はおろか社会人になっても女遊び、ギャンブルをしたことがなかったからだ。

人は欲のままに新しいものに手を出すと止めれない。たくさんのお金があればあるほど自制心が失い、最後には絶望を見ることになる。

次回は、そんな絶望間近のはまぐりにある人物が現れる。
はまぐりの人生はどうなるのか。その人物は一体何者なのか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?