故人様の思い出で彩るお葬式　　　　　　　　　　「メモリアルコーナー」の作り方

2023年5月19日 14:43

お葬式の形態も様々に変化してきている近年。
手作り感を出したアットホームなお葬式も人気が高まっています。

お葬式で飾るものと言えば、お花や供物が昔ながらの定番で
もちろん祭壇にはそれらが飾られますが、
祭壇とは別の一角に特別なコーナーを設けるご家族もいらっしゃいます。

今回はそんな「メモリアルコーナー」についてのお話です。

メモリアルコーナーとは？

メモリアルコーナーとは、葬儀会場内に設けた
故人様の思い出の品や写真を飾り付けたコーナーのこと。

会場がアットホームで華やかになるだけではなく、
参列者が故人様との思い出を思い出したり話したりしながら
故人様を偲ぶことができます。

生前の故人様を見ながら語ることで、
悲しみが和らぐこともあり、ご葬儀が和やかな空気になることもあります。

メモリアルコーナーの規模や飾るものは、ご家族のご希望次第です。
故人様の趣味の物や服などをたくさん飾る場合もあれば、
思い出の写真のみをコンパクトに飾る場合など、
それぞれのご家族様のご希望で準備できます。

ただ、お写真や飾るものはご家族様が準備することになるので、
準備期間がタイトな中で、負担にならない程度の規模がオススメです。

メモリアルコーナーに何を飾るかについては、
喪主様を中心にご家族やご親族の間で話し合ったり、
協力しながら準備をすることになると思います。

１番多いのは、やはり写真です。
故人様のお写真をアルバムやデータから集め、
コルクボードなどにまとめて飾ったり、アルバムを置いて
参列者が気軽に見られるように飾る方が多いです。

葬儀社や会場に用意があれば、
モニターやプロジェクターで用意した映像を流すこともできます。
映像を流したい希望のある方は、それが叶う葬儀社と会場を探しましょう。

写真以外で多いのは、故人様の趣味に関わるものや愛用品です。
ゴルフや釣り、ダンスなど、故人様の趣味の道具や衣装、ユニフォームを
その写真とともに飾ったり、
衣装であればそのままご火葬時にお棺に納めることもあります。

また、趣味で何かをコレクションしていた故人様の場合は、
コレクションの品々を会場に飾るという場合もあります。

ＳＫＫでも、過去にコレクションのミニカーをたくさん飾られた
ご家族様がいらっしゃり、会場が可愛らしく彩られました。

故人様が趣味で絵画やモノづくりなど、作品を残されている場合、
その作品を飾るという場合もあります。
作品を残していることを知らない参列者の方々は
メモリアルコーナーを見て驚かれることもあります。

それから、故人様が何かの賞を受賞したり、大会などでの
優勝経験がある場合などは、その賞状やメダルやトロフィーなど
過去の功績が分かる品々を飾る場合もあります。

お葬式に向けて準備したものだけではなく、
お葬式の間に参列者の方々と共に作り上げるという事もできます。

例えば、故人様が何かのチームやグループに参加していた場合、
そのチームやグループの方々にお願いして
写真や思い出の品を持ってきて貰い、メモリアルコーナーに
飾って貰うこともできます。

また、寄せ書きなどを用意して、参列した方々にひと言ずつ書いて貰い
それをご火葬時にお棺に納めることもできます。

参列者の方々にも参加して貰うことによって
手作り感と温かみのあるアットホームなお葬式にすることができ、
参列した方々も故人様をより偲ぶことができます。

会場に、故人様が好きだった曲や思い出の音楽を流す
という演出もできます。

ＳＫＫでは、故人様の趣味だった阿波踊りの衣装を飾り、
阿波踊りのチームによる阿波踊りの披露をした
という事例もありました。

※ご家族やご親族と話し合い、理解を得る必要があります。

メモリアルコーナーの作り方や飾るものはご家族の自由ではありますが、
作るうえでの注意点もいくつかあります。

メモリアルコーナーは、故人様の思い出を見ながら故人様を偲ぶものです。
故人様の尊厳を守り、ご家族も参列者の方々も不快にならないような
飾り付けを心がけましょう。

故人様の思い出の品や残した作品、過去の功績。
それと関わるご家族や参列者の方々とのエピソード。
それもすべて故人様の人生を物語りますよね。

故人様とゆかりのある方々と、
故人様の思い出の品々を見ながら語り合う。
そんなゆっくりとした時間もまた大切な時間かもしれません。

手作りで仕上げるそれぞれのお葬式。
そんな温かみのある演出ができるのは素敵ですね！