最近人気が高まっている 「直葬」について
「直葬」と聞いていまいちピンとこないかもしれませんが、
直葬とは、お通夜やお葬式をせずに火葬のみを行うことで
「火葬式」とも呼ばれたりします。
近年ではコロナもあり、
またお葬式の規模の縮小もあり、直葬の需要が高まっています。
昔ながらの風習では、お通夜やお葬式を執り行ってからご火葬
という流れが一般的だったと思いますが、
直葬にすることで、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
今回は、そんな「直葬」についてのお話です!
直葬が選ばれる主な理由
直葬には様々なメリットがありますが、
SKKで過去に直葬を選ばれたご家族からは、こんな声が聞かれました。
コストを大幅に削減できる
みんな忙しく、そんなに時間が割けない
遠方からくる親戚もいるため、短い時間で終わらせたい
参列する者がわずかなため、コンパクトに執り行いたい
無宗教で宗教者も呼ばない、最低限で行いたい
故人様のご希望
様々な理由はあるものの、上記のようなお声が聞かれました。
中でもコストダウンできる事と、時間をかけられないという事が
直葬を選ぶご家族の大半を占めているかと思いますが、
最近では故人様が生前希望されていたというケースも出てきました。
直葬のメリット・デメリット
メリットが多そうに感じる直葬ですが、
デメリットも当然あります。
メリットとデメリットの両方を理解してから選ぶようにしましょう。
◆直葬のメリット
〇 コストダウンできる
一般的に執り行われるお通夜やお葬式は行わないため、
かなりコストを抑えることができます。
お葬式そのものの料金も抑えられますが、お葬式の会場費や
お呼びする参列者の方々への返礼品等、大幅にカットできます。
一般的な葬儀の平均費用は、約120万円ほどと言われていますが、
直葬の平均費用は約45万円前後と、かなりコストダウンされます。
〇 時間も手間もかからない
お葬式を執り行わない分時間がかからないのももちろんですが、
お葬式の内容について考えたり準備したりする手間も省けます。
主に喪主様が主導して、相談・決定することが多いと思いますが、
喪主様をはじめご家族の負担も軽減します。
また、お葬式のお手伝いをしていただいた方々へのお礼や
香典返しなど、お葬式後に負担になる事も省くことができます。
〇 参列する方々の負担も軽減する
参列する方々も、長時間の式や会食に参列する負担が軽減できます。
直葬にも、宗教者を読んで読経等をして貰ってから火葬するケースや
簡単なお別れだけをして火葬をするケースなど様々ですが、
火葬炉前ではだいたい10分程度です。
参列者の方々は直接火葬場に集合し、故人様をみおくって
何もなければそのまま解散になります。
◆直葬のデメリット
〇 お別れの時間が短い
メリットで前述した通り、お別れの時間が短いです。
負担という意味では軽減しますが、一緒にいる時間・
別れを惜しむ時間も短くなるという事です。
たっぷりとご安置の時間を取っていればその間も会えますが、
ご安置期間も短い、外部の安置場を利用する場合は
最期の一緒に過ごす時間が短くなってしまいます。
ご家族だけではなく、ご親族の方々もお別れ時間が短いので
物足りなさを感じる方も居るかもしれません。
〇 理解が得られない場合がある
ご高齢の方など、お葬式に対してしっかりと希望やイメージが
ある方々から、理解が得られない可能性があります。
場合によってはトラブルに発展する場合もあります。
親族の方々だけではなく、生前の故人様と親交のあった方など
お葬式に参列の希望がある場合には、理解を得られないこともあります。
〇 菩提寺から断られることもある
すでに菩提寺がある場合、菩提寺に理解を得られない場合は
火葬式での読経や、納骨も断られるケースもあります。
各宗派やお寺では、それぞれ決まったご葬儀のやり方があります。
必ず2日かけてお通夜とお葬式を執り行わなければいけない場合もあり、
菩提寺がある場合は必ず前もって確認が必要です。
〇 火葬後の対応が大変なことも
直葬の場合は参列者が限られるため、参列できなかった方々が
後から弔問に訪れたり、供物などが送られてくる場合があります。
お葬式を執り行わないことで、弔問客の対応や、お返しなどの用意が
より大変になってしまう事もあります。
直葬を選ぶ際の注意点
直葬のメリットとデメリットはお伝えした通りですが、
それぞれのイメージだけで選んでしまうと、予定と違った!
という事もあります。
選ぶ際には注意点も踏まえて検討しましょう。
最低24時間の安置は必要
法律上、亡くなってから24時間は火葬ができません。
その間の安置場所が必ず必要になるので、
ご自宅に安置できない場合は外部の安置施設を利用することになり、
その費用がかかります。すぐには火葬できないことも
最近一部エリアで問題になっていますが、いわゆる "火葬待ち" が
発生する可能性があります。
特に年末年始の時期など、火葬場にもよりますが
長い場合は半月以上待たされる場合があります。
待ち期間が長い場合、ご安置中のドライアイスの料金など
追加料金がかなりかかってくることもあるので、
あまりコストダウンにならないこともあります。助成制度の対象外になることも
日本では、組合や自治体から喪主様に支払われる助成金制度があります。
この制度は、「葬祭費」「埋葬料」などと呼ばれ、
申請をして受け取ることができます。
直葬の場合、過去の事例で "葬儀を執り行っていない" という理由から
支給されなかったケースがあります。
★ 葬儀社を介さず自分たちだけでできる
お通夜やお葬式を執り行う場合は、自力で全て執り行うとなると
手間も準備もかかりかなり大変ですが、
直葬であれば、それほど手間をかけずに自力で執り行うこともできます。
方法などは、また次回の記事で書こうと思います。
縮小化する昨今のお葬式では、家族のみで直送のご葬儀 という
コンパクトなスタイルも珍しくなくなりました。
SKKでも昔より耳にする機会も増えています。
ご葬儀の料金がコストダウンできる分、お棺を豪華にしたり
お花を一緒にたくさん納棺したりと、
故人様を弔いたい気持ちも多様化していますね。
故人様のことを考え、遺されたご家族の今後を考えて
後々後悔しないよう、プランを選びましょう!
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