初めての映画の思い出
「初めての〜」は覚えているもの、覚えていないものがありますが、私の映画の「初めて」は以下のようなものでした。実際に初めてだったかどうかは定かではないですが、決定的に自分にとってあれが映画だったと思えた体験でした。
当時、父親の転勤で中国の北京で現地の幼稚園にかよっていました。外交官ではなかったのですが大使館勤務だったためか、両親が会食のため夜に家にいないことも多く、贅沢な話ですが中国政府派遣のコックさんとお手伝いさんと過ごす時間が長かった思い出があります。お二人からはとても可愛がってもらい、餃子作りを教わったり、洗濯物を畳む横でお絵かきをしたりと、それなりに楽しんでいましたが、夜は寂しかった記憶があります。
その頃は改革開放の真っ只中でしたが日本・海外のコンテンツは入手しづらく、戦隊モノは母方の祖父にビデオ(まだデッキが高かった時代だと思います)に録画してもらい郵送してもらっていたので、月に一度の楽しみでした。そんな中で外出する父母が夕食後に見るビデオとして大使館で借りてきてくれたのが、「スター・ウォーズ」でした。
おそらく字幕で、幼稚園児の自分にはセリフはわからなかったと思うのですが、完全にあの世界にとりこまれてしまい、ビデオの再生が終わったら自動で巻き戻されて再生が始まることを知っていたので、食後も電源を切らずに何度も再生して見ていました。
細かい人間関係も、ストーリーも理解はできていませんでしたが、面白いロボットたちと(C3POとR2D2)、ヒーローっぽい主人公(ルーク)、ちょっと悪そうな大人(ハン・ソロ)、師匠っぽいおじいさん(オビワン)、超怖い悪役(ベイダー)と、ビュンビュン飛ぶ宇宙船。それぐらいの認識だったと思いますが、見たこともない映像に夢中でした。
その後成長して、大学生時代に特別編上映を見に行ったのも良い思い出です。サークルの徹夜で飲み会した後にマクドナルドで先輩と時間つぶして見に行ったなー。
今となっては、ルーカスの手が入り修正を繰り返したことでオリジナル版を見るチャンスもほぼなくなってしまいましたが、どこかで見てみたいなと思います。
新三部作でどう感じて、マンダロリアンに夢中になった話はまた別のときに。