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なおりたガールの憂鬱

昨日、何気なくTVを見ていたら、ケイン・コスギが出演している「センチュリー21」のCMが流れた。

ケイン・コスギは長らくセンチュリー21のイメージキャラクターを務めている。

CMの中で、ケインの「century twenty-one」というセリフを聞いて

「トゥエンティ ワン」ではなく、
「トゥエニィ ワン」と聞こえるところに、

「あー、さすがアメリカ仕込みの発音」と思ったが、同時に

「日本のCM界も変わってきたな〜」と思った。

というのは、昔、バイリンガルのアイドル西田ひかるが鎮痛薬のCMで「なおりたgirl」というセリフを言ったところ、会社の上層部から「girl」の発音がネイティヴ過ぎて視聴者に伝わらないといけないから、日本語英語で録り直せ、というお達しが出たというエピソードを思い出したからだ。

なんだか鎮痛薬なのにアタマが痛くなるエピソードだが、ホントの話らしい。

一方、2024年日本では、ケインが「トゥエニィワン」と言っても咎められることはない。(もっとも、センチュリー21がアメリカにルーツを持つ会社であることも無関係ではないと思うが)

若者が「party people」を「パーリーピーポー」と発音できる時代だ。昔の西田ひかるだったら「パーティー ピープル」と録り直しさせられるところだ。

数十年で我々を取り巻く言語環境はどんどん変わっていく。

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