見出し画像

電車での出来事

先日、総武線に乗っていたときのこと。錦糸町から乗り込んだ酒くさい男性が、わたしの隣の席が空いているのを見て、どかっと座った。

ちょっとツラいな…
と思ったものの、その人が隣に座った途端席を離れたりしたら失礼な気もするし、そのことで何か絡まれたらイヤだな、と思って、心を無にして結界を張ってやり過ごそうと決めた。

しかし、その人、酔っ払い特有の独り言を言っているように見せかけて、まあまあセクハラめいたワードを差し込んでくるのに気づいた。

ああこれはダメだ、と思って、船橋に到着するタイミングで席を立った。

そして、少し車内を移動して、両隣に女性が座っている席に座り直した。

その後、しばらく電車が進むうちに、さっきの男性は、また新たなターゲットを探して次の車両に移動して行った。

「あー、やっぱりあれ、わざとだったんだ。言い逃れできるレベルを狙った痴漢だな。」とわたしは理解した。

走行中の電車は、逃げることのできない空間だ。自衛の意識と手段がないとダメだなと知ったひととき。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?