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裏に水をつけてあそんでね

昔(昭和です)、雑誌の付録にシールが付いていると、「このシールはどっちか?」と身構えたものだった。

ひとつは、台紙から剥がして使う、いわゆる普通の「シール」。

そして、切手のように、裏にのりがついていて、水に濡らして貼る、「シール」。

子ども心に、裏に水をつけるシールは、「シールであって、シールでない」ような、亜流のように思っていた。

なので、付録のシールに
「裏に水をつけて遊んでね!」などと書いてあると、

「チッ、水タイプか…。だいたいシールで遊ぶって、どういう意味だよ」と心の中で毒づいていたものだ。

いまは、100均でもかわいい「ほんもの」のシールが簡単に手に入るし、そのシールは「遊んでね」などとわけのわからない注文もしてこない。

よい世の中になったものだ。

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