人生はプラスマイナスゼロ
昨日、外出先で、「週末のサッカーの試合のチケットをコンビニで発券しておこう」と思い立った。当日券でもよいのだが、列に並ぶのを避けたかった。ネットで予約し、レジで予約番号を告げて支払いをすませた。
いつもなら即チケットを渡されるところだが、(たぶん)タイ人の店員さんは、困った様子で別の人を呼びに行った。
すると、日本語もスキルもより強そうな中国人の店員さん(ここでは「劉さん」と呼ぶことにする)がやってきた。
端末の不具合らしく、本部と連絡を取り合いながら、対応してもらうが、なかなか解決しない。
その間、地下街の都市型店舗で待つスペースもないため、レジ前でひたすら立って待つ。コンビニ滞在しかもレジ前滞在時間は人生最長記録な気がする。
やや腹立たしくなってきて、「もういいです」とその場を立ち去りたかったが、もうお金を払ってしまっていて、発券プロセスが始まっているのでそうもいかない。
何回も本部に電話する劉さん。その度に劉さんの携帯の待ち受け画面が目に入る。子どもとの記念写真である。
劉さんは、わたしに何度も何度も謝る。
本部に対しても「お客様がお待ちです。何分かかりますか。」と繰り返し尋ねてくれる。
劉さんもがんばっているのだ。
30分くらい経って、やっとめでたく発券してもらえた。
店を出て、
「結局、スタジアムで並ぶのと変わらなかったな」と思った。
人生はどこかで帳尻が合うように出来ている。