歌は国境を超えて
友達が、「寺ピアノ」を弾くというので、寺についていった。
文字通り、お寺の中にピアノがあり、自由に弾いていいのだという。
友達は、「紅の豚」の曲を弾いてくれた。お堂に美しい音色が響き渡って
非常に気分がよかった。
それからYouTubeで「ジブリ曲集」などを流し聞きするのがマイブームである。
ささくれだった心が、片栗粉でコーティングされるようになめらかになるのを感じる。
ジブリで思い出す映画のひとつに
「風の谷のナウシカ」がある
当時、安田成美が徳間書店の仕掛けた「ナウシカガール」として「シンボル・テーマソング」を歌っていたが、
ジブリ側の反対があって、映画の本編では流れなかった、とか流れた、とか論争になったようだ
(私の記憶では、流れなかった)
以前、この、「風の谷のナウシカ」をフランス人アーティスト・クレモンティーヌがカバーしていた。
サビ「風の谷のナウシカ~♬」のところで
Dans la vallée du vent Nausicaä ♬
と歌っていて、「うまくできてるなあ」と感心したのを思い出す。
敢えてカタカナで表すと、
ドン ラ バレ デュ バン ナウシカ~♬
と聞こえる。試しに歌ってみると、ピタッとはまる。
元々は、フランス語にすることなんてまったく想定してなかっただろうに、
きれいに訳されていてすごい。
(ちなみにNausicaäはフランス語の読み方だとノズィカアって感じになるけど、クレモンティーヌは敢えて「ナウシカ」と発音してるんだな、とそういうところにも感心)
歌詞を意味もリズムも崩さずにほかの言語で置き換えるのって、大変だろうなあと思う。
カバーといえば、英→日のパターンも面白い。
リッキー・マーティンの「Livin’ La Vida Loca」を郷ひろみが「GOLD FINGER’99」としてカバーしたことはみなさんご存知。
郷ひろみの歌う有名な「アチチ・アチ」は、リッキーの元歌には一切出てこないんですね。
知らんかった(笑)
「燃えてるんだろうか」「感じたんだろうか」の「ろうか」の部分が、原曲の「Loca」と重ねてあって、日本語でも韻を踏んでるところに作詞 康珍化さんの言葉選びのセンスを感じる。
さあ、夜だというのに、リッキー・マーティンを聞いてたらちょっとテンションが上がってきたので、ジブリメドレーでも聞いてcalm downすることにしよう。