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夜雲(やうん)

『夜雲(やうん)』

子どもの頃
窓際のベッドに横になって
月明かりに照らされて
流れる夜雲を
じっと眺めているのが好きだった

ずっと夜雲を眺めていると
まるで自分が
夜空を飛んでいるような
そんな錯覚を覚えた

懐かしいな・・

そんな世界から
僕はいつしか
離れてしまった

今夜
ベランダで流れる夜雲を見つめながら
失ったものの欠片を
手にしたような気がした

あの頃
心に触れた
景色
鼓動を
忘れないように
ここに記す

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