回っている

『回っている』

雨上がりの最後の雨粒


風に消えた最後の桜の花びら


天に召された最期の笑顔



それが

最期だと分かっていたならと

いくら後悔したところで

これが最期だと分かる術はなく

ならば

まっすぐに

素直に

生きるしかないのではないか


だって

私もあなたも

必ずしも

見送る側ではないのだから



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