私なりのアイスブレイク
アイスブレイクとは、なにもかしこまった場だけの話ではない。
どうしようもなく人見知りしてしまう私のためのその場をしのぐ切り札だ。
大学生の頃、私は天文研究会というサークルに所属していた。主な活動内容は星を見にいくこと。おのおのカメラにおさめたり、望遠鏡でのぞいたり。私はもっぱらただじっとブルーシートの上で寝転がって星の名前を覚え、星よ流れてくれないものかとぼーっとするのが好きだった。
星を見にいくにあたって車移動は欠かせない。先輩も後輩もごちゃ混ぜで何台かの車に分かれ、街