カラダの保湿はハダカのうちに!-決して服を着てはいけません-
入浴後、浴室を出て何をしますか?
タオルで水分を拭き取り、すぐ服を着ますか?顔のお手入れをしますか?
出たら最初にして欲しいこと。
決して先に服を着てはいけません。
服を着る前にして欲しいこと。
それはカラダの保湿です。
カラダの保湿、皆さん毎日してますか?
全身に塗るのって面倒じゃないでしょうか。
私自身、毎日欠かさないかと言われると…です。
顔と比べてお手入れのモチベーションが上がりにくいカラダ。
カラダの保湿を毎日続けるというミッションの達成には、保湿は浴室(脱衣所含む)で行う、これしかないと私は思っています。
カラダの保湿が必要な理由
カラダ、特に腕や脚・腰などは、顔と比べて圧倒的に乾燥しやすい部位です。顔や背中・胸などは皮脂が十分に分泌されますが、腕や脚は若い人でも皮脂の分泌量はとても少ない。顔がアブラでテカテカの高校生だって、腕や脚がテカテカしたりニキビができたりはしません。
皮膚から水分の蒸発を防ぐ役割をする皮脂。この皮脂の分泌が少ない部位こそ保湿成分と油分とをしっかり補ってあげる必要があります。
保湿しないでカサカサが続くと、徐々に乾燥による発疹や痒みが出てきます。
しかしカラダのお手入れはやりがいを感じにくいです。
顔と違って、腰やスネのお手入れなんてモチベーションを上げにくいですね。
カラダに関して、肌のお手入れという概念すらない人もいるかもしれません。
毎日全身を保湿しましょうと言ってもなかなか難しいのです。
私も実践している保湿の方法
そこで、入浴後の服を着る前『ハダカのうちに保湿』です。
保湿するまで決して服を着てはいけません!
なぜ服を着てはいけないのか。『ハダカのうちに保湿』にこだわる理由は。
①お風呂から出たら肌はすぐに乾燥が始まる
入浴後5分も経つと入浴前よりも肌の水分量は下がると言われています。
顔のお手入れをのんびりしたり髪を乾かしていたら、あっという間に5分経ってしまいます。
入浴後に肌が水分を含んでいるその短い時間内に、すばやく保湿成分や油分を補って肌に水分を閉じ込めましょう。
②一度着た服を脱いで塗るのはハードルが高い
夜はのんびり、または家事や仕事・勉強に忙しい人もいるでしょう。
一旦服を着てのんびりしてから、そこからもう一度服を脱いで裾をまくり上げて保湿クリームを塗り始める…これはハードルが高い。
少なくとも私自身は、リビングに置いてあるボディクリームを毎日塗るという作業がなかなか続きませんでした。
保湿をサボった結果、気づいたら一度すねや踵がガサガサになって反省したこともあります。
割れるほど硬く乾いてしまった踵は必死でお手入れしても元に戻るまでは数ヶ月かかり、二度とここまで放置はしないでおこうと誓いました。
ただでさえモチベーションの上がらないカラダの保湿という作業。
この作業の前に『服を脱いで塗る』というワンアクションを挟んではいけない、という事です。
そこで服を着る前『ハダカのうちに保湿』です。
入浴後の浴室内や脱衣所は蒸気があり、すぐには皮膚が乾燥しづらい。
顔が乾燥しづらい状況の中でボディの保湿を済ませてしまうことがキモです。
ザッとカラダの保湿をした後に、バスローブや部屋着を着てリビングに移動し、そこからのんびり顔のお手入れや水分補給をしてください。
保湿クリームの置き場所
この『ハダカのうちにカラダ保湿』を実現のための最重要ポイントは、
脱衣所(浴室)に保湿クリームを置くこと。
毎日クリームを脱衣所に持っていくのも良いですが、かなりの確率で忘れます。
浴室から出た時に気づいても裸では取りにはいけないので、まずは服を着ます。
浴室を出てテレビを見たり家族と話したり、そのうちにその日は多分カラダの保湿はしません。
クリームの置き場所は脱衣所一択です!
どこで塗るかによっても選ぶ製品が変わります。
普通のボディクリームの場合は、脱衣所でタオルで軽く水分をとったらすぐ保湿。
これももちろんいいのですが、浴室内で塗るのも結構お勧めです。専用の製品があります。
私自身はこれを試して、やっとカラダの保湿が続けられるようになりました。
普通のボディクリームを浴室内で使おうとすると、あまりに肌が水分でベチャベチャのため塗るのがかなり難しいです。
濡れた肌に直接塗る、またはお湯に溶かしてそのまま浴びる、というタイプの製品がドラッグストアでも買えますので、活用してはいかがでしょうか。
浴室内で塗ると冬でも寒くないし、最後に手をさっと洗って手についたクリームを洗い流し、浴室を出る。
脱衣所の時点で、カラダの保湿が終わっているのはとても気が楽でオススメです。
もう一つ簡単な保湿方法として、浴槽に入れる入浴剤を保湿専用の製品にしてしまうという方法も。
熱いお湯に長時間浸かると、皮膚の保湿成分がお湯の中に流れ出すので、長い入浴タイムは肌の乾燥を招きやすいと言えます。
シャワーでなく毎日入浴する人なら、保湿用の入浴剤を使うと入浴タイムに保湿ができてお得です。
塗り薬も浴室で
全身の保湿が皮膚の乾燥予防として大切なのはもちろんですが、この『ハダカのうちに』の方法は治療に使う塗り薬にも通じます。
カラダは乾燥性の湿疹が起きやすく、その湿疹の治療は塗り薬がメインです。
薬を塗るという作業は保湿同様、とても面倒です。
少しでもこの作業を楽にすることで、治療を続けやすくなる、つまり治療がうまくいくことにも繋がります。
私は保湿クリームも塗り薬も『脱衣所に置いて服を着る前に塗る』を患者さんにお勧めしています。
大切だけど続けづらい『カラダの保湿』を習慣にするコツ。
クリームや塗り薬は、入浴直後、ハダカのうちに塗りましょう。
塗るまでは決して服を着てはいけません!
今夜から保湿クリームや塗り薬を脱衣所に移動させて、
『ハダカのうちに保湿』を試してみてください。
乾燥によるカサカサ痒みから解放される人が増えますように。