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資格の取り逃げを防ぐ!NVSの工夫ポイント
みなさん、こんにちは!
SES企業の社長の悩みとしてよく聞く、社員の「資格の取り逃げ」。
CCNPを取った後、社員本人はスキルアップしているため、他社に高い給料で転職してしまうという話をよく耳にします。
今回は、「資格の取り逃げ」を防ぐための工夫というテーマでnoteを書きたいと思います。
1,資格の取り逃げを防ぐための工夫ポイント
ネットビジョンシステムズでも、以前はCCNPを取得した後に辞めてしまう社員も多く、マネージャーたちから「教え損だ」という声が上がっていました。
しかし一方で、社員にCCNPを取得してもらうことはSES企業の経営上必要です。
資格取得を促しながら、社員の離職を防ぐためにはどうしたらいいか?
これを考え抜いた結果、弊社では下記の3つの工夫をすることにしました。
①CCNP取得を昇格要件にする
弊社では、CCNPを取得したら資格手当一時金を渡すのではなく、主任に昇格するための前提要件にしました。
ここでのポイントは、CCNPを取得すると一時金という一過性のお金がもらえるのではなく、給料自体が上がるということです。
これにより、CCNP取得後に、より給料の高い会社へ転職してしまうということが少なくなりました。
加えて、スキルマップを完全に習得していること等を同時に昇格の前提条件にしていることも、効果を発揮しています。
なぜこの合わせ技が資格の取り逃げを防ぐのに効果的なのか?それは、スキルマップに自社のMVVへの理解をチェックする項目も入っているためです。
弊社ではMVVをまとめた冊子を作成しているのですが、その冊子を見ているか、
MVVについて後輩に話せるかなどをスキルマネジメントのチェック項目に入れました。
毎週スキルマネジメントのシステム上で、冊子の範囲を指定し、学習してもらっています。
これにより、昇格のためにCCNPを取得できる頃には自社のことを理解し、共感している状態になっています。
この前提条件をクリアしたうえで、NVS10ヶ条(行動指針)の実施状況や、会社理念への共感や熱意等をプレゼンしてもらい、合格すれば主任になるという設計になっています。
CCNP取得で給料自体が上がる仕組みにしたことと、同時に自社のMVVを浸透させていく仕組みにしたことで、CCNP取得後も会社に定着してくれる仕組みになっているのです。
②昇格条件をクリアした上司による日々の指導
前述した昇格条件をクリアしてMVVが浸透している上司が日々指導や1on1を行っていることもポイントの一つだと思っています。
部下も「主任になって頑張りたい!」と思っている状態で昇格にチャレンジしてもらえるという好循環ができているのです。
以上の2つの工夫で自社のMVVに触れる機会を継続的に作ることで、資格取得を促すと同時に、会社への愛着を強くする仕組みになっています。
2,効果
CCNPを昇格条件に入れ、MVVが浸透した上司に日々指導や1on1を行うことで、資格取得を促しつつも資格取得後の離職を大幅に減らすことができました。
弊社では「資格の取り逃げ」で悩むことはなくなっています。
みなさんの会社で取り入れていただけそうなところはありましたでしょうか?
このnoteが「せっかく大切に育てた社員が資格取得後に辞めてしまう」という悩みをお持ちの方の助けになれば嬉しいです。
次回もお楽しみに!