500時間のゆくえ
たまには、真面目な話を。
昨年4/1に勤め先の異動があって、対昨年比で年間労働時間が少なくとも約500時間は増えた。でも裁量労働制なので給与は1円も増えていない。
もし、500時間を自分の事業（複業）に投下したとすると、過去実績で約500万円の売上が見込まれる。つまり、会社にタダで500万円分のスキルを提供したことになる。さて、そのリターンは？
サラリーマンの場合、仕事の報酬は給与、ではなく「新たな仕事や役割」である。具体的には年度ごとの仕事評価であり、その結果としての昇進昇格であり、新たな肩書きとそれに付随する期待役割だ。それは、麻薬のように自己肯定感を満たし、社内における他者の目線を快楽として受け止めることになる。
給与はあくまで結果的に増えるものであって、それが主な報酬ではない。「やりがい・働きがい」こそが、脳内麻薬として大きな影響を与える。普段はやわらかく、それはモチベーション、と呼ばれている。
・自分には、他人と比べて価値がある。
・自分には、期待役割がある。
・自分には、果たすべきミッションがある。
（ただし、社内に限る）
サラリーマンという働き方が労働者に占める割合の50％を超えたのは1970年代の高度経済成長期である。資本と労働を集約することで効率的に大量の商品を生産し、消費するという社会モデルが出来た。人口は増え、需要は伸び続け、円高でありながら圧倒的な技術力で国内ばかりでなく輸出産業も栄えた。
その時代はすでに終わった。人口減少社会、縮小均衡社会への移行が始まっていることは皆わかっている。食生活の充実と医療介護の仕組みにより、寿命は60歳代から90歳代に近づき、いずれ人生100年時代が現実となる。会社から離れた後の時間が、圧倒的に長くなっている。
・自分は、何のために働いているのか？
・自分は、人生で何を果たしたいのか？
・自分の、人生における役割は何か？
そういうことに、正面から向き合って考える機会が、少しずつ増えてきた。
私自身は正直、50歳を迎える直前だった昨年の今頃は、今年か来年に早期退職をして、10年来取り組んできた自分の事業へいよいよ100％フルコミットで取り組む心づもりだった。それだけの十分で多様な経験と、幸いなことにそれに共感し支援して下さる多くの皆さんと出会ってきた、人的なつながりという何よりも得難くかけがえのない財産を持っている。
あえて今、自分の価値観では本来選択しないことを、自らの意思で選択している。それは、今の役割がこれまでは知ることの出来なかった新たな学びや、長期的な視野に立てばきっと自分の「人生における役割」を広げることにつながる場面やスキルが増すであろうと考えたからだ。
いつも、自分は自分で生きかた働きかたを選択している。どんなに残業をしてもそのことを忘れないように、いま自分に言い聞かせている。500時間は、くれてやる。
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「わたしのスキルノート」作成ワークショップ ～あの時のノート、新しいノート～
https://peatix.com/event/4299768/view
▼開催日時
2025年3月8日（土）AM10:00～13:00 オフサイト（対面）開催【申込締切：2025年3月6日（木）23:00】
※オンライン配信は実施しません。
▼会場
京王線府中駅南口すぐ「くるる」施設内 貸切会場
※詳細はお申込後に参加者の皆さまへお伝えします。
▼参加費
①初めて参加チケット 3,500円
②リピート参加チケット 3,000円
※②は過去に「スキルノート作成ワークショップ」へご参加された方が対象です。
《終了後の個別相談60分付きチケット》3枠ありますので、それぞれ先着1名です（受講料を含みます）
③【先着1名】終了後の個別相談60分付きチケット《13:30～14:30》8,500円
④【先着1名】終了後の個別相談60分付きチケット《15:00～16:00》8,500円
⑤【先着1名】終了後の個別相談60分付きチケット《16:30～17:30》8,500円
▼定員
15名（申込順）
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