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社団戦備忘録(2024.06.30)

昨年末ごろ旦那のDMに「東京に行く予定があるのだが遊びに行ってもいいか」という旨の連絡があり、大歓迎で遊びまくりました。
その相手はkisy君。
夕食中だったか、kisy君から来期増設される社団戦チーム『詰将棋パラダイスβ』に参加できるかもという旨の情報があり、今期から参加させてもらえることになりました。

初日の2週間ほど前から24で指して振り返りをメモしたり、旦那と練習対局をしたりする中で、私の終盤力が想像の15倍くらいひどいということに気がつきました。
将棋クエストの詰めチャレがいいとよく聞くので初めてやってみましたが、旦那も開いた口がふさがらなくなるほど手が見えない。
1手詰さえ見逃すこともありました。
旦那が見抜くに「駒を取る手(単純な手)がみえていない」とのことでした。

初日を迎え、勝てる自信はないけれどとても楽しみでした。
会場の人の多さには呑まれましたが、ウマノコさんが声をかけてくださりかなりの安心感。
他の方々も優しく挨拶をしてくださいました。
初めてのことで流れもわからぬままゼッケンを渡され装着。
旦那は前後逆に着るわ、私はパツパツだわで笑えました。
そもそもゼッケンをつけている人が出るということも、その番号が何将か示しているということも知らなかったので、「出るの?」となりびっくりしました。

初戦の相手は『侍』
時計と盤の不足で1時間弱開始時間が遅れましたが、その辺はあまり気にしないタイプなので大丈夫でした。というのも、一番大変なのは参加者より運営ではないかと思っているからですかね。
お金云々の問題はあるかもしれないけれど、同じ人間同士事情やミスはありますから、ある程度許容して優しい世界を目指しています。
対局内容についてはひどいものでした。
相手は三間飛車で相振りの将棋。
相手は玉を囲わず先に攻めの形をつくる一方で、私は玉をひたすら囲う。
早々にこちらは空成で馬をつくりましたが、桂跳ねで石田流に組み替えると同時に馬取りの先手を取られました。
そこからあれよあれよと攻められ大敗。自分が情けなくなりました。
チーム自体は4-3でなんとか勝利し、ギリギリ勝った主人に感謝の一言でした。
あまりにもひどい将棋で棋譜も覚えておらず、反省すらできない始末。
ただ、2,3局目お休みをいただいたことで気分を変えることができました。

2局目が始まり、石黒さんに声をかけていただきました。
後々聞いた話によると4階と5階を20往復くらいしたらしく、体力的にも厳しかっただろうに本当にありがたかったです。このときは全国大会のことなどを話しました。
増えてはいるといえども圧倒的に女性比率が少ない将棋関係の場所では、声をかけられることも少ないので、機会を作ってもらえることは嬉しくてたまりません。
その後はつみき書店さんの販売ブースに行き、風みどりさんに声をかけさせていただきました。
合言葉は「springsの妻です」です。こういうと大抵わかってもらえます。
旦那が持っていない本に確証は持てなかったので、表紙のインパクトと自分の手で自分だけのために汚したい本と思った詰棋書を購入させてもらいました。
正直お目当てはおまけでもらえる風みどりさんのミニ作品集。
ミニとは言えないクオリティと問題数。会場に戻った後に読んで感動しました。
こちらが一方的に話をしてしまいましたが、まだ旦那にしか語っていなかった詰将棋に関する長期的な私の夢もできて嬉しかったです。
会場に戻ってからは眠気に襲われうとうとしており、気がつくと終盤。
またまた石黒さんが声をかけてくださり、「現在3-3でご主人が勝ち星になるかどうかです」とのこと。
石黒さんの読み通り旦那は勝利してくれ、チームは4-3で勝利。

3局目は旦那が体力的に厳しかったようでレッドブルを注文されました。
お互い抜け番のときは相手のリクエストにこたえるのが我々夫婦の約束なので、気分転換にもお買い物へ。
マツキヨに行ったが飲料コーナーが見つからずレジで尋ねると、真後ろを指さされて焦ってわかっていないのに「すみません!」とその方向へ。
それでもウロウロとしていた私を見兼ねてほかの店員さんがやってきました。「飲み物を…」というと、気まずそうに目の前を案内されました。
その上そこにレッドブルは売っておらず、申し訳なさすぎるので紅茶を購入。少し歩いてコンビニでレッドブルを買って旦那に渡しました。
いったん休憩のため喫煙所に行くと目の前には自動販売機が。
レッドブルが販売中でした…。
合間には渉太さんも声をかけてくださりお話ししました。ノリのいい方で、とても楽しかったです。

4局目はなんと7将で出場。
本当は一局させれば十分と思っていたし、一局目の将棋がひどすぎたので出られなくて当然と思っていました。
一方で、悔しすぎたのでもう一局指したい。負けても納得できるような良い将棋をと思っていたので嬉しかったです。
チームは負けなしなのでなおさらですし、代わりに抜け番になってくださった方や機会をくださった方の優しさを考えると、負けてもなどと考えることはできなくなりました。
対戦相手は『白門ゴールド』中央大学のOBチーム。
中央と言えば私世代ではいつもAクラスの常連。交流も深く実際知り合いもいました。
でも負けてはいられないと本気で挑みました。
戦型は相中飛車。
相手は東大流左穴熊。私は急戦調で袖飛車に振りなおして仕掛けました。
序盤で大駒2枚とも交換となる激しい試合。
囲いが薄いこちらとしては厳しい展開ですが、受けるところは受けてて抜くところは手抜く。なるべく厳しい手を指して勝ち切ることができました。
団体戦での勝利は10年以上ぶりで感動です。
とはいえ、終盤の弱さは目立ちました。しっかりと反省ですね。
チームも6-1と全勝で初日を終えることができました。

そのあとはチームで食事へ。
我々はkisy君とウマノコさんと同じテーブルを囲みました。
話題はいろいろありましたが、ひたすら私が話しまくっていた気がします。
いつも優しく聞いてくださり本当にありがとうございます。
そして解散後、さらに長谷川さんを加えたメンバーで対局の振り返りをひたすらしました。
レベルの高い方々の話は本当に勉強になりました。
なにより私の疑問に対してどんなにひどい手でも、局面が把握できていなくても丁寧に優しく教えてくれるので嬉しかったです。

長くなりましたが、初日のまとめとしては勝ててうれしい!
その機会を作ってくださった方々に感謝。
もちろん、私の将棋人生を一緒に築いてくれた旦那には一番感謝です。
2日目以降も機会があれば頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします。
くれぐれもチームの勝利優先で構いませんので遠慮しないでくださいね!
なお、全国大会にも行く予定です!

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