SOSUKE

拙いですが、日本語を使います。

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最近の記事

2-2「青年期:フルコース」

0.「アペリティーボ」 正しいことを考えようとしてる僕が 馬鹿で情けない。 なぜならここには人が多いから。 1.「アンティパスト1」 見えてる世界には物語があって 遠くに見えているものが語っているストーリーは ファンタジーで面白い。 近くに見えているものが語っているストーリーは リアルだったり、 これも面白いけど 僕はチラつくファンタジーにずっと憧れてるから 最近はあまり近づかないようにしたりしてる。 2.「アンティパスト2」 腕は割と簡単にちぎれちゃうけど、ちぎれた腕も

    • 2-1「少年期:メシ」

      何はなくとも腹は減る 今は金が必要だ 食わねばならぬ 美味しい必要は無いな 食べられるものであるかが大事だ 昔ニュースで見た気がする 段ボールを水でふやかして食べる人がいるらしい 栄養があるのか? 少しは美味しい必要があるのかもしれない 飯が美味くある理由は 嬉しいからだろう? 食べた時に美味しい方が 嬉しいからだろう? 僕は今嬉しくなりたいのか 今の状況は嬉しくはないのか そうかそうか 好きな食べ物は最後に食べる派だ つまり僕は満たされている

      • 2-0「幼年期:ご飯」プロローグ

        みんなの仲間に入りたくて みんなと鬼ごっこがしたくて 勇気を出して言いました 「僕も入れて!」 仲間たちはふしぎそうにぼくを見て 僕に言いました 「お前だれ?」 次の日の僕はもう大丈夫 母に教えてもらったからです 僕は母の大切な宝物だと 「ぼくも入れて!」 仲間達は呆れた顔で 僕を見て 「またお前かよ」 鬼にしてもらいました 10秒目を閉じて みんなを探します 誰もいません ずっと見つけられません 誰がいないんでしょうか 何を探せばいいんでしょうか カラスがなきま

        • 1-5「おしまい」エピローグ

          犬の言ってることは分からない それは人でも同じこと 本人が何を思っているか 真意を知る術はない みんなが想像しながら生活している 食事にセットで付いているコーヒーを 断ったあの人にも その人なりのルールがあるのだ 3秒にも満たない問答なんかでは そのルールを知ることもできない 自分の中にもそんなルールがあった それは大きな約束だった でも僕はそれを一度破ってしまった その時僕の中で世界は壊れ始めた それが苦しくて すごく嫌で 壊れる前の世界を保存

        2-2「青年期:フルコース」

          1-4「行ってきます」

          ブラックコーヒー 公園 歌と東京の端っこ カオマンガイにだって 共通点は無いけど 繋がってる 一つの世界の中にあるせいで 次。 世界を別々に分ける こちらの世界には ブラックコーヒーはあるけど公園は無い 歌はあるけど東京の端っこは無い カオマンガイも無くて でもパクチーはある 世田谷区には我が家がある 共通点の無いものを 人が繋げる 丁寧に繋げる 一つ目の世界と 二つ目の世界 せっかく分けた世界も また僕がつなげてしまった だから一つになる 世界にはそれぞれのルールが

          1-4「行ってきます」

          1-3「瓦解」

          僕の中で強い形を持っていた世界の形が瓦解する その瞬間その景色は 清々しく 美しく とても気持ちのいいものであるのだ 端から崩れ落ちていった世界の隙間から 何もない空間が覗く 世界の瓦解と空間の侵食が進み 僕の足元まで近づいた頃に 僕は想う 何を想うかではない 頭を抱える 何もできない 「お前は間違えてる」 「僕はここから逃げ出したいのだ」 「壊すことは逃げることとは違う」 「見えなければいいのだ」 「だからダメなんだよ」 「ダメなのは知ってるよ、どうすればいんだよ」

          1-3「瓦解」

          1-2「結構です」

          怖い。分からない。 みたいな期待に任せて声を出す。 分からない。涼しい。 みたいな焦燥に任せて踏み込む。 涼しい。見ていたい。 みたいな多幸に任せて行ってみる。 見ていたい。知りたい。 みたいな恐怖に任せて受け入れる。 知りたい。熱い。 みたいな妬みに任せて思い馳せる。 熱い。冷たい。 みたいな変化に任せて触れる。 冷たい。欲しい。 みたいな傲慢に任せて言ってみる。 欲しい。楽しい。 みたいな快楽に任せて落ちる。 楽しい。辛い。 みたいな後悔に任せて食べる。

          1-2「結構です」

          1-1「代筆」

          野良犬は自分が犬である事をよく知ってる 知らない者もいる 犬は誰かに聞かれたくない訳でもないけど 特に伝えたい訳でもないから 笑っちゃうくらい小さな声で 言ってみたりもする 「なんでだろ」って 犬はあんまり眠れないなって時に 「ワン」って鳴く 恋をしちゃった時も 「ワン」って鳴くし 失恋した時だって 「ワン」って鳴く 好きな曲が聴こえてきて 「ワン」って鳴く 綺麗な夕日を見て 「ワン」って鳴く 美味しいご飯を食べても 「ワン」って鳴く だ

          1-1「代筆」

          1-0 「今日の夢の続き」プロローグ

          頭がフラフラする 急に血が流れていく感じ 初めて重力を感じるのとは違う 昔に忘れた重力と再び会ってしまった と錯覚するような 浮遊感と困惑 良い感覚では無い 話は少し逸れるが 人が思い出を忘れようと思った時 二つの過程を経て 「思い出を忘れた」という形を完成させる まず一つ目は思い出を否定する事 いい思い出も、悪い思い出も 「忘れよう」と思った時には 思い出そのものを否定する 次に二つ目は自分を肯定する事。 思い出を忘れようと決めた自分が正しい理由を作り それで

          1-0 「今日の夢の続き」プロローグ