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モデリングとかTTPっていうけど…

ぶっちゃけ無意味です。
「成功者のマネをすれば成功できる」
こんな甘い考えに踊らされている人が後を絶ちませんけどね。特に、自分を有能だと思い込んでいる人ほど、この罠にはまりやすい傾向にあります。

なぜか?

それは、表面的な真似事なら自分にもできると過信しているからです。成功者の行動や習慣をなぞれば、同じような結果が得られると考えているわけです。

しかし、これほど浅はかな考えはありません。

成功者の言動や振る舞いをただコピーしても、その人が成功に至った本質的な理由は見えてきません。むしろ、そういった表層的な模倣に固執することで、自分の強みや個性を活かせなくなってしまう危険すらあります。

たとえば、朝型生活を実践している経営者がいたとします。「成功者は早起きだから自分も早起きしよう」と安易に考えるのは危険です。その経営者が早起きする理由、それによって得られる具体的なメリット、自身の生活リズムとの相性など、本質的な部分を理解せずに形だけ真似ても意味がありません。

真のモデリングとは、成功者の思考プロセスや価値観を深く理解し、自分なりに咀嚼して実践することです。ところが、世間で言われているモデリングの多くは、まるで誰かの作った料理のレシピをそのまま真似して同じ味が出せると考えているようなもの。料理の基本も知らないまま、見よう見まねで作っても、おいしい料理には決してなりません。

実際に成功している人たちは、他人の真似をすることに執着していません。むしろ、自分なりの道を切り開いていくことに注力しています。なぜなら、本当の意味で物事の本質を理解できる人は、おのずと独自の答えにたどり着けるからです。

「でも、まずは誰かの真似から始めないと…」

こう考える人も多いでしょう。しかし、それは甘えに過ぎません。むしろ、安易な模倣に走ることで、本来あるべき試行錯誤のプロセスを省略してしまう危険があります。

成功者が歩んできた道のりには、数え切れないほどの失敗や挫折があります。その過程で培われた経験や知恵こそが、本当の意味での財産なのです。表面的な行動だけを真似ても、その本質は決して手に入りません。

特に要注意なのが、自分の能力を過信している人です。「あの程度なら自分にもできる」という慢心が、かえって学びの機会を奪ってしまいます。謙虚に物事の本質を追求する姿勢がなければ、永遠に表層的な模倣で終わってしまうでしょう。

結局のところ、成功への近道は存在しないのです。他人の成功体験を安易にコピーしようとするのではなく、自分なりの答えを見つけ出す努力を惜しまない。それこそが、本当の意味での成長につながるのではないでしょうか。

成功者のマネができると思い込んでいる時点で、すでにその人には本質を見抜く力が欠けているのです。本当に洞察力のある人なら、そもそもそんな低次元な真似事に走る必要性を感じないはずです。

自分の判断力や能力を過信せず、謙虚に本質を追求する。その姿勢こそが、結果として独自の成功への道を切り開くことになるのです。


追伸;
胡散臭い自己啓発指導者が「モデリングしなさい」とか「TTPすればいいだけ」などとほざくのは、そもそも連中に指導をする気が毛頭ないからです。俺の真似しろ、あいつの真似しろ、それだけで片付けられるならこんなに楽なことはないですからね。

というわけで、必ず逆側からの景色も見ましょう。見ることが出来ないにしても、想像する努力くらいはしましょう。

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