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【異業種から介護業界への転職エピソード vol.1】旅行添乗員から訪問介護ヘルパーに転職した話

こんにちは。
スケッター運営スタッフです。

今回は「異業種から介護業界への転職エピソード」第1弾です!

イベントスタッフや日帰り旅行の添乗員など、様々なお仕事をされていたナツさん。
そんなナツさんがなぜ介護業界へ転職したのか?
入職前と入職後のギャップや、入職前に確認しておいたほうがいいことなど、「今から転職を考えている」という方にも役立つお話も一緒に教えていただきました!

【お名前】
ナツさん

【年齢】
29歳

【異業種から介護業界への転職エピソード】
皆さん初めまして。ナツと申します。
イベントスタッフ⇒制作会社の社員を約5年間勤めた後に、開業。
自営業の合間に、日帰り旅行の添乗員や販売職の派遣をしていました。
3月に介護職員初任者研修を修了したことをきっかけに、4月から派遣を辞めて有料老人ホームで訪問介護のパートをはじめた29歳です。

介護職員初任者研修を受講したのは、日帰り旅行の添乗員の仕事がきっかけです。
添乗員は主に旅行会社から渡される行程表に基づいて、各観光施設での滞在時間や見どころをご案内します。
他にもお客様の当日キャンセルやご要望を施設とやり取りしたり、御手洗いのご案内、
体調不良やケガなく気持ちよく観光地で過ごせるように、都度お声がけ・見守り・施設と連携を行うといった業務があります。

添乗員の仕事を始めた当初、ご高齢のお客様が非常に多いということに驚きました。
お花見や、紅葉狩りのツアー名簿には65歳~88歳ぐらいまで年齢が大半を占めます。
時には「車いすの利用有」・「右半身麻痺、介助者あり」、「足腰が不自由で前列を希望」といった注意事項のある方もいました。
本当に最後まで旅行ができるのか…、業務が務まるのか…持病はないか…誰か体調が急変したらどうしようか…大げさではなく、本当に仕事を始めた当初はツアー参加者の身体が心配でした。
添乗の回数をこなすごとに、多くの不安が大分解消されるようになりました。
しかし、新たな問題が…。
それは、集合時間をお声がけしても聞き取ることができない、神社やお寺で靴を着脱する際やお財布から小銭を出す動作が緩慢な高齢者を見ていて私自身がイライラしてしまうという事。あえてお伝えすると、普段の私は全くせっかちではありません。
研修中のスタッフのレジ打ちでも、レストランで間違ったオーダーが来た時も、笑顔で許せる性格です。
ただ当時は、ご高齢の方がどうしてゆっくりとしか動けないのか?が疑問で仕方なく、笑顔で待つことのできない自分が不甲斐なく、「少しでもご高齢の方を理解できるように…」という思いで介護職員初任者研修を受講することにしました。

資格の受講には16回の講座受講が必要なのですが、本業が自営業ということもあり、ある程度時間の調整ができたのも大きかったです。
ただ、メディアなどで取り上げられる「薄給・人間関係・汚い・老人虐待」といった介護のマイナスイメージが大きく頭を占めており、介護で働くつもりは全くありませんでした。

講座受講時にいろんな現場の話を聞いたり、講座を修了した結果、せっかく資格を取ったのだから一度やってみよう…と介護職も求人の選択肢に入るようになりました。
販売職の派遣が契約満了になることもあり、求人Webサイトを眺めます。
その中で家から非常に近い老人ホームが、今の派遣よりも高時給であることに気が付きました。

週1、3時間~と募集条件には記載しており、家からも非常に近い。
無資格者・未経験可、と記載があったことからすぐに応募。
1回の面接を経て、無事に採用していただけました。

採用になった老人ホームは住宅型有料老人ホームです。
65歳以上、要介護1以上、入居費用は月10万円程度です。
業務内容は生活援助の掃除や買い物代行、身体介護の入浴・排泄介助がメインです。

入社時と、今でギャップがあるとすれば施設についてです。
面接時に「朝昼晩のお食事は、全員が歩いて食事会場に来て食べます」と聞いていたので介護度も低い方ばかりだと思っていました。
認知症専門の施設ではないため、認知症の入居者はゼロだと思っていました。要するに勝手に勘違いをしていたのです。
これから介護職で働くことを考えている方は、少しでも施設のことを知るために入居者さんについて面接時に聞いてみた方が良いかもしれません。

トラベルヘルパーやレクリエーション・介護美容のフリーランスにも興味がある為、今いる施設で一生働くか、と言われると答えはNOですが、今は自分が初めて介護職に関わる現場として少しでもたくさんのことを吸収したいと思っています。

幸い、異業種での経験が役に立つ場面も多くあります。先日は食事の時間が近づいたので入居者さんに順番にお声がけをしていく際にファッションショーを思い出しました。
ファッションショーは時間が全てです。
時間通りになったら決まったモデルが決まった衣装で舞台に立ちます。そのために裏では進行スタッフが各モデル・演者に声掛けを行います。
この場合食事会場が舞台、入居者さんがモデルです。

新型コロナウイルスの影響でイベント業界も旅行業界も沈んでいるのが現状です。入居者さんもレクリエーションが中止となり、施設からの外出もできません。
添乗員の経験を活かし旅行のお話や、イベント業界の端くれとして笑顔になっていただけるレクリエーションを考えていければと思います。

これからも介護のお仕事を続けていく予定です。


ナツさん、ありがとうございました!

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