ひとりで食べるより、ふたりで食べるほうがいい
妻にとっては珍しく長期の仕事で水曜日から土曜日まで大阪に出かけていった。だいたい僕の方が出かけがちで家にいないことが多いもんだから、その逆は珍しい。
今日は、外での仕事はなく在宅で終わる1日。
いつも目覚まし時計がなっても起きない僕の時計を妻は代わりに止めてくれるんだけどそれもないし、おはようを言えば、おはようの返事があるってことはないから、とりあえずツンデレなふくろモモンガ2匹に声をかけてみた。彼らの朝は爆睡中だ。
そのあと、8時ギリギリのゴミ出しにボンバーマンみたいにビンと跳ね上がった寝癖を直さず行こうとしたら、上の階の子供に出くわした。
油断したなぁと思いながら、何食わぬ顔で彼はおはようございますと言った。ぼくは思わず、寝癖をおさえながらおはようと返した。
爆発ヘアーがなければなかなか良い朝の始まりだったのになと思いながら、今度から数メートルのゴミ出しでも寝癖は直そうと誓った瞬間だった。
ふたり暮らしがすっかり染み付いていて、自分以外の生活音がこの家で聞こえてこないことがなんだか不気味にも思えてここ数日を過ごしている。
大学から15年以上ひとり暮しをしていたのに、自分は生活環境に慣れるのが早い方なのかもしれない。
一緒に暮らし始めて色々と良いなぁと思ったことがあって。その1つが料理がうまくなること。
よくわかってないけど、僕の料理は味付けをしたのに味がつきにくい。きっと基本的なことがわかっていないんだろうけど、そんな自分のご飯でも2人で食べるだけで美味しくなったのだ。
すごい発見だった。そして、今日また1人で食べてその魔法の力を改めて思い知らされた。
やっぱりふたりで晩御飯は食べたいし、その方がいい。
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