写真展「やわらかくて あたたかい」は無意識に撮るをする日々でした(裏話も)
こんばんわ。
写真と日常と旅と、写真家の岡本 晃です。
4月になり桜もほとんど散った都内に住んでいますが、今日も相変わらず暖房をつけた部屋で文章を書き続けています。
昔から(ここでいう昔は20年前とかなので、2000年とかくらいかな)4月って暖房とおつきあいしている季節だったのか、そういうささいなことはほんと覚えていません。
ほんとどうでもいいことかもしれないけれど、誰かにとっては大切なことで覚えておかないといけないことだってある。
今日の記事は、この個展のお礼や自分自身の振り返りになりますが、読んでくださった方の何か気づきにもなればと思い書き進めます。
約1ヶ月ありがとうございました。
まずは、来場してくださった方、SNSでシェアや応援をしてくださった方々ありがとうございました。
2023年2月10日から3月29日まで高円寺の日日ヘアサロンさんの一角を借りて、ぼく自身としては東京で初の個展を開催することができました。
期間中、在廊がなかなか出来ない中色々な方が足を運んでくださり、中にはノートへのコメントや作品の購入もしていただきました(作品の購入については最後にご案内させてください)。
ほんとうにありがとうございます。
正直、来てくださる方って本当にいなくって自己満足で終わるんじゃないかという不安も今だから言えるけど、抱えていました。
それほど東京というまだぼくにとって得体の知れない土地で個展をすることはハードルの高いものでした。
だけど、どこかでやってみないと分からないしと思っていた中で、日日ヘアサロンのオーナーさんにご縁をいただき、この写真展は実現しました(ちなみに日日ヘアサロンでは現在何か展示をしたいアーティストや写真家さんを現在募集されています。気になる方は僕に一度DMやメールいただければお繋ぎします)。
展示した作品たちのことについて
やわらかくて あたたかいは無意識に撮るをした日々だった
この展示の作品は、フライヤーにもある通り、東京の中央線沿線を新宿から立川まで歩き続けた中で撮影したもので、どれも「あ、なんかいいな」という気持ちが湧いたものを撮ることに執着していました。
(そもそも撮り始めた時は、展示をすることはまだ考えてもいなかった。)
だから、「撮ろう」と思った時にはすでに撮り終わっていることが理想。
すべてフィルムで撮った今作でしたが、フィルムは枚数に制限もあるためどうしても躊躇してしまうことがこれまでありましたが、今回その壁を取っ払うことをしていました。
ただ、それだとあまりにも作品が整いすぎているのでちょっと違うんじゃない?って感じると思うんです。
整っているのは、もう1つの理由があったから。
飾れる写真に昇華したかった
インテリアとして、自宅や住空間の余白になる壁に飾れるものを目指したくて、「あ〜、いいな」と思った後、飾れるものとして落とせるようにきっちり整えて撮るようにはしていました。
普段は、もっと雑感のあるものも多いんですが2つ目のテーマも取り入れることで、展示として形はまとまるようにできたらと思っていました。
実際いただいたコメントやノートを見て、飾りたいとか作品を買ってくださった方もいて、直接お会いできなかった来場者の方とその意識の共有ができたことはそれは嬉しかったな〜。
写真と言葉で伝える人であること
そしてもう一つが写真と言葉で伝える人でもあることを展示で見せれるようにしたいと考え、作品1枚ずつに言葉を添えました。
添えておきながらだけど、こうした言葉は時に鑑賞者の想像を妨げそうだし、ノイズに感じる人もいるだろうな〜と思いつつ、でもそのまま進めていきました。
添えた言葉は、「飾り気のない言葉で」が合言葉
やわらかくて あたたかいは続く
このテーマ?雰囲気?感じ?というのは、おそらく今のところ僕自身の作品性の根っこにあるものだと思っていて、このシリーズは続くものだと思っています。
今思っているのは、写真集にまとめていこう、いつか同じタイトルで2回目をどこかで開催しようということ。
こういう自分の永遠みたいなテーマに出会えたことに大袈裟じゃなくって、幸せを感じています。
今日から365日連載を始めます
そして、今日から365日連載を始めます。
現在、このnoteで4つのマガジンがあるのでいずれかになりますが更新を続けていきます。
息を吸って、吐くように文章に自分の声が乗って、みなさんにもっと届けれたらと思い、1000本ノックならぬ365日ノートをしようと思ったのがきっかけです。
よかったら、時々でもいいので読んでみていただけたら嬉しいです。
最後にまとめと作品販売のお知らせ
まとめ
個展、というのは誰でも場所と作品(写真に限ったものではない)さえあればできるもの。
何をもって成功と呼ぶのか、そもそも成功というものを求めるのかどうかもあるけど、
・日日ヘアサロンさんという美容室とコラボして空間と写真を交えた展示ができたこと
・自身が思ってたより様々な方が来てくださったこと
・考えていたテーマや作風が見てくださった方に伝わったこと
ということで、やり切れたという思いです。
今月末のグループ展参加が決まっていて今はそちらの準備を始めていますが、1つ1つコツコツと。
地味な積み上げと継続力が自分の武器自力だと思っているので、こうして振り返ってみました。
また次は、もっと多くの方に届けれるようにこれからも頑張ります。
引き続きよろしくお願いします!
作品販売のお知らせ
展示した作品をこの度販売いたします。
どれも1点ものとなりますので、先着順ですが販売作品や内容は上記ストアーズのサイトからご覧ください。
売り切れていたらすみません。
ご自宅でも職場でもお店でも。ちょっと覗いてみてください。
作品の裏話
今後の活動を応援いただける方、無理のない範囲でサポートいただける方向けにちょっとした裏話の有料ゾーンを設けました。
今回のテーマは中央線沿線を歩いていく、でしたが展示作品に中央線や電車が写った作品は出しませんでした。
それは、この街にこんな景色があったのか!という驚きや発見を来場者の方に感じてもらえたらと思ってのこと。
限りあるスペースの中で最大限、展示する作品が伝わるように心がけ、400枚近い写真の中から、15枚を選びました。
その作業は楽しさ8割、辛さ2割みたいな時間だったけど、撮るコトと同じくらいの選ぶコトには時間をかけました。