[プログラミング?: ExcelVBA] Excelで使われる改行コードまとめ

　お疲れ様です (  'ω')ノ

　今回は、少しマニアックなネタで、Excelで使われる機能やオブジェクト毎の改行コードをまとめました。

　主に改行を意識しそうな場面オブジェクトで、入力した改行コードに対する表示結果とその中に含まれる改行コードの種類を調べました。

＜ 調べ方 ＞

・入力方法は、直接入力またはVBAからの入力とする。
・入力・存在を確認する改行コードは、3種類(CR：ｷｬﾘｯｼﾞﾘﾀｰﾝ、LF：ﾗｲﾝﾌｨｰﾄﾞ、CRLF：ｷｬﾘｯｼﾞﾘﾀｰﾝ＋ﾗｲﾝﾌｨｰﾄﾞ)とする。
・改行コードの存在チェックは、ワークシート関数またはVBAで行う。
・オブジェクトへの入力は、CaptionやTextプロパティに行う。
・入力した値に含まれ改行コードの存在チェックは、
　(例)　Debug.Print InStr(1, 対象オブジェクト.Caption, vbCr)
　(例)　=FIND(CHAR(13), 対象セル)
　のように行う。

＜ 入力改行コードと表示結果、改行コードの存在チェック結果 ＞

※ 入力：　入力した改行コード
　表示結果：　改行されているように見えるか　
　存在：　入力した値に含まれる改行コードは何か

セル内の改行
　・入力: CR　　→　表示結果: NG　→　存在: CR
　・入力: LF　　→　表示結果: OK　→　存在: LF
　・入力: CRLF　→　表示結果: OK　→　存在: CRLF
※ [Alt]+[Enter] での改行は、LF

オートシェイプ（テキストボックス）
　・入力: CR　　→　表示結果: OK　→　存在: LF
　・入力: LF　　→　表示結果: OK　→　存在: LF
　・入力: CRLF　→　表示結果: OK　→　存在: LF

フォームコントロール（ラベル）
　・入力: CR　　→　表示結果: OK　→　存在: CR
　・入力: LF　　→　表示結果: OK　→　存在: LF
　・入力: CRLF　→　表示結果: OK　→　存在: CRLF

ActiveXコントロール（Label、TextBoxコントロール）
　・入力: CR　　→　表示結果: OK　→　存在: CRLF
　・入力: LF　　→　表示結果: OK　→　存在: CRLF
　・入力: CRLF　→　表示結果: OK　→　存在: CRLF

MsgBox（VBA）
　・入力: CR　　→　表示結果: OK　→　存在: -
　・入力: LF　　→　表示結果: OK　→　存在: -
　・入力: CRLF　→　表示結果: OK　→　存在: -
※ 表示されるメッセージから値を取得することができないため、改行コードの存在は確認できない

ユーザーフォーム（VBA　Label、TextBoxコントロール）
　・入力: CR　　→　表示結果: OK　→　存在: CRLF
　・入力: LF　　→　表示結果: OK　→　存在: CRLF
　・入力: CRLF　→　表示結果: OK　→　存在: CRLF
※ TextBoxコントロールは、MultiLineプロパティをTrueにしないと改行表示されない

Open ステートメント（によるテキストファイル出力　※VBA）
　・入力: CR　　→　表示結果: OK　→　存在: CR
　・入力: LF　　→　表示結果: OK　→　存在: LF
　・入力: CRLF　→　表示結果: OK　→　存在: CRLF
※ 使用するエディタや設定、OSによっては、プラットフォーム標準の改行コードじゃないと改行されているように見えないかもしれません。
※ なお、Win10のメモ帳だと、1行目が何で改行されたかを下のステータスバーに改行コードとして表示するようです。

　・・・となりました。
　なお、改行コードの存在チェック結果については、CRLFが存在していれば、CRとLFも存在していることなります。
（理由は、CRLF が CRとLF を組み合わせた改行コードなので）

＜ まとめ ＞

　大体のオブジェクトやインターフェースが、3種類の改行コードどれを使っても改行として表示されますが、セル内の改行だけがCRでは改行表示されませんでした。ただ、CRの存在が確認できるのも少し不思議な感じがしました。

　あと、CRを入力して、存在チェックの結果がCRLFになっている場合は、恐らく内部でCRからCRLFに変換されているということでしょう。

　今回は凄くマニアックなネタでしたが、一つのアプリケーション、一つのOSの中でも3種類全ての改行コードが使われていて、ちょっと何とも言えない感じです。改行コード・・・統一されないですかね、どれかに。

　マニアックなネタでしたが、最後まで見ていただきありがとうございました。

　もし宜しければ ”スキ” をしてくれると、僕のモチベーションアップにつながります。どうぞよろしくお願いします。

　それじゃ、また ('ω')ノ